ノヴィータ広報担当・NOVILOG編集長 中根です。
このブログでは、昨年末の2023年下期社員総会で発表した内容とその考え方、雰囲気などについてお伝えできればと思います。
社員総会は半年に1回行っていて、会社の重要行事として捉えています。その時々の会社の状況や課題などを踏まえ、メッセージや伝え方を毎回変更しています。社員総会自体は今回で24回目、社員総会のブログは今回で15回目の記載です。
過去の社員総会のブログは、ノヴィータのこれまでの試行錯誤と、組織の変化・成長が詰まっています。ぜひ、ご一読ください。
ノヴィータでは2020年9月より正式に全メンバーがフルリモートで勤務しています。コロナ禍以降、オンライン（リモート）での社員総会としていましたが、今回は4年振りに会場を借りてリアルに集まることにしました。リアルでは、地方で勤務するメンバーも含めて半数ほどが集まり、残り半数はオンライン参加というハイブリッドでの総会開催となりました。
今回の社員総会では「状況の変化に合わせてやり方を変える」ことをこれまで以上に加速させるため、やったことの報告に時間を使うのではなく、今後に向けたディスカッションに重きを置いた構成としました。
これまでになくシビアな内容に向き合うこととなりましたが、それぞれごとに今の気持ちをシェアしつつ、この状況からよくするアイデアを出し合いました。
数字達成に対しての認識を今一度強めてくれたメンバーや、同じ工数でより多くの案件対応ができるようにと考えてくれたメンバーもいました。うまく行っていない状況からどうやっていったか、過去在籍した会社の経験をシェアしてくれたメンバーも。
今までできていなかったことを受け止め、それぞれに考えて意見を出し、目線をあわせる時間となりました。
コーポレートサイトリニューアルの結果と今後
過去の課題感やトライをもとに2022年にマーケティング部門を立ち上げ、現在は、事業ごとに定めたマーケティング施策実行に向けた活動を行っています。
2023年に行ったマーケティング部門の活動のうち、最も大きいものといえばコーポレートサイトリニューアル（9月）です。事業や商材の整理、事業の言語化などを行ってきたその内容をもとに設計することで、ノヴィータを横断的に・体系的に説明している内容とすることができました。
サイトリニューアル完了後には社内でアンケートをとり、プロジェクト関与にかかわらず社内メンバーから広くフィードバックを募集、その結果の共有もなされました。
デザインを見直してサイト全体のページ構成やテイスト等が整ったことや、事業や商材の整理をふまえたページ設計で遷移しやすくなったこと、掲載されている情報が最新化されたことなどが良い点としてあがっています。
一方、事業の言語化した内容を文章中心に載せているためページの文字量が多いこと、サイト内で部分的にページのつくりやテイストが合っていないものがあることへの指摘もありました。
今回のサイトリニューアルでは、明確に発信できていなかった、もしくはNOVILOGなどで部分的な発信しかできていなかった事業や状況について、現状にあわせて横断的・体系的な情報掲載を行いました。今後、もっとマーケティング活動でコーポレートサイトを使っていくため、継続的に見直しや改修などを行う予定です。
あわせて、重要視しているマーケティング活動のひとつ、NOVILOGについて1年間の結果共有も行われました。事業に貢献しうる「事例記事」の作成を定期的に行ったこと、過去記事の一部で検索流入が増加していることなどが報告されています。
他にも、マーケティング施策整理の過程で、事業ごとに取るべきマーケティング施策が明確化されたことが報告されました。今後はその内容に則り、各事業における施策実施の支援、そして安定化に向けた活動に注力します。
2024年も、中長期的な戦略をもとにマーケティング活動を継続していきます。
「同僚に求めるもの」について考えたワークショップ
社員総会で毎回行っているワークショップ、今回は「wevox values card」を使ったワークとしました。このツールは2021年上期社員総会以来、2回目の利用です。5枚しかカードが選べない仕様から、テーマに合ったカードが手元に残り、その人の価値観が明らかになる仕組みとなっています。
2021年の時は「自分の価値観」について明らかにするワークショップでしたが、今回は「同僚に求めるもの」というテーマで行いました。また、チーム分けも、同じ職種チームの人ではなく、ざっくり入社順に分けてやってみることに。
結果として、普段関わりが少ない人とも混ざって交流することができたようです。自身の価値観に向き合う時間になったというメンバーもおり、「自分が得意としているものは、相手に求めないのでかえって手元に残らない」「何を残すか迷うということは、相手に色々求めているのかもしれない」という意見も出ました。
総会後にはアンケートをとり、「手元に残った5枚のカードのうち、最も重視するもの」を聞いてみました。
チームプレーの多いノヴィータらしい回答としては「協力」「信頼」「感謝」などの他、自律性に関わる部分として「責任感」「思考」「勇気」、ライフとワークを分離しすぎない考え方を提唱していることもあって「幸せ」などの回答が見られました。
「安心安全」の強みを守りきるために
ノヴィータ社内で時々聞かれる言葉に「安心安全」があります。これにはいくつか意味があって、「安心して働けるような社内環境に」という意味もあれば、「丁寧で確実な仕事をしよう」という意味もあります。後者においては、社内での仕事の所作として「起こり得るミスを予防し、かつミスが起こっても対応できるよう、綿密に準備し、時間やリソースの余裕をもって行おう」という意味に変換されていました。
実際、ノヴィータにおいては大規模サイト、信頼性を重要視する業界のサイトなどに関わることも多かったため、「丁寧・確実」を発揮することによってお受けした仕事がうまくいくことが多くありました。すなわち、これまでは強みとして発揮できていたということです。
ですが現在は、「丁寧・確実」という訴求やニーズのみでご発注をいただけるとは限らない、という状況になったのだと理解しています。
同じWebサイト制作・運用という範囲でも、ご発注いただく企業の事業セグメントや商習慣、企業規模の大小やフェーズなどで求められるものは大きく変わります。インターネットが普及して久しく、Webというツールが当たり前になった一方で、ノーコード・ローコードでサイトが作れるようになり、プレイヤーの増加と制作会社の増加、フリーランスクリエイターの増加も含めて競争は激化。Webサイト以外の代替ツールでも実現できる部分もあることを踏まえると、発注側から見ればノヴィータに依頼せずとも、想像以上に多くの選択肢があります。
これまで「丁寧・確実」という強みをお客様に提供し、うまくはまる事例は確かにありました。もしかすると、今はそういうニーズを持つお客様の数は減っているのかもしれませんし、「丁寧・確実」を強みにしている競合の企業が増えているのかもしれません。
昨年、受注活動のやり方を数ヶ月変えてみた中で出会った事例においても、ニーズが異なる場合が多くありました。また、「丁寧・確実」という価値そのものや、ノヴィータからの「丁寧・確実なサービス」のご提供について、ご説明等の仕方をもっとブラッシュアップしていく必要がある事例もありました。
要は、「丁寧・確実」をただ遂行するだけでは足りない状況であること、そして「丁寧・確実」に加えて新しい強みを得て、複数の武器を持ちながら戦略を立て実行していくことがおそらく必要であるという認識です。
今回の社員総会を受けて、「やり方を変える大きなきっかけをもらった」といったようにポジティブに向き合っている人も多くいるのが印象的でした。
痛みを伴うとわかって劇的な変化を敢えて自ら起こしていく、という動きをどんどんやってきた文化ではないものの、「丁寧・確実」なクオリティを守るため、良くない状況から最終的に帳尻を合わせるような調整や変化については今まで何度も対応してきています。その時にやっているようなことを応用すれば、これまでとは違う変化にも対応できるのではという希望はあります。
2024年は「ノヴィータらしくない」を敢えて育てる1年になるのではないかと考えています。社員総会から約2ヶ月が経過しましたが、取り組みの進捗がもう少しで見えるかもと希望を持つことができています。ノヴィータらしくない姿や活動についても、間もなく社外から感じていただけるようになるものと思います。
今、皆で知恵を出し合って考え抜いて作ったものが、間もなく来る20周年を超えて今後のノヴィータの発展の礎となるように、事業に向き合っていきます。引き続きご指導ご鞭撻を賜りたく、もし良いと思っていただけるようであればぜひ、各事業担当へご相談もお寄せいただけますと幸いです。
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