NOVILOG

株式会社ノヴィータが運営するブログメディアです。メンバーのこと、文化や価値観、ノウハウ、様々な活動などについて発信します。

発信したい思いを、実際の発信につなげ続ける5つのコツ

ノヴィータ広報担当 中根です。

マーケティング活動・広報活動の両方において、「発信」の重要性がよく語られるようになりました。ですが、発信したいのに「どうやったらいいかわからない」「うまく社内リソースを使えずにいる」「やり始めてみたけど他が忙しくて手が止まった」という経営者の方のお悩みもよく聞きます。

私自身は広報という仕事を長く続けていることもあり、プライベートでも記事を書くようになりましたが、かつては自身のハードルを超えられず発信できていなかった期間も長くありました。今でも自分の性質等のせいでうまくいかないことはあるので、発信が難しい状況や、お悩みの気持ちがよくわかります。

オウンドメディアが施策として当たり前に浸透したことで、オウンドメディア運営ノウハウや、記事発信に関するノウハウも昨今はかなり手軽に手に入るようになってきた一方、圧倒的成功事例のご紹介が多くハードルが高いだろうな、と思うこともあります。それでは果たしてどうやったらやりやすいのだろう、と、自分がつまずいた経験もふまえて考えていました。

ノヴィータも、採用ツールにあった無料のブログ機能から発信を始めています。「ブログを作りたい!」と数年思っていても、当時は独立したブログ作成にリソースを割く社内状況ではなかったので、「特に追加料金が要らなかった」「新規申し込み等も要らなかった」など自分のできる範囲でやれるやり方から始めています。

その方法で2016年から発信を開始し、たまに数ヶ月空くなど発信ペースにムラがありながらも、ぼちぼち記事を書き続けました。約3年後、「効果を感じたことで」今後に向けて発信強化をするという経営判断があり、そのブログは2020年にNOVILOGとしてリニューアルを果たしました。

この記事では、これらの経験から発信でお悩みの方々に「発信ハードルを下げる」ようなヒントをいくつか発信できればと思います。

 

【1】5分程度のプレゼンをするつもりで書く

ノヴィータでは月3人ずつ、「5分間のスピーチ・プレゼン」(Lightning Talk=LT)を行う機会(LT大会)を設けています。ちなみに開始8年目なのですが、先日開催100回目を超えました! 

よって、単純計算で月3本以上のコンテンツが社内に増えています。最近ではこのLTを、発表後にNOVILOGの記事に起こしていくことにトライしています。

 

以下記事は、本人の協力のもと、LT発表後に記事化し発信しました。

blog.novitanet.com

 

blog.novitanet.com

 

5分ほどのプレゼンをしようとすると、小さいながらも起承転結を考えることになります。これが記事上の構成と重なりやすいです。また、記事を書くとなると構えてしまうせいか壮大になってかえってオチに困る事例もよく見ますが、5分LTの分量だとテーマの粒度もほどよく小さめになり、記事の字数的にちょうどいい記事になることが多い体感です。

「社内コンテンツとして5分プレゼンを1度発信」→「その資料等を残しておいて後で記事にする」という2段階で考えると、記事発信までのプロセスが明確になり、期限も切りやすく、ハードルが低くなる気がしています。

 

【2】社内外の信頼できる誰かに見てもらう

発信は気軽さも重要な一方で、誰でも見れるところに置くリスクはゼロではありません。前提情報や言葉が足りないことで、炎上をしたり、誤解を与えたりすることもあります。

 

それを防ぐためには、以下(できるだけ多く)にあてはまる方に1度みてもらうことをおすすめします。

  • ご自身が伝えたい内容を汲み取れる
  • 伝えたい内容を資料でも文字でも、表現することができる
  • 倫理観に敏感で、社外(社会)の温度感を知り、どう伝わるかを客観的に考察できる
  • (できれば)ビジネス記事を読み慣れている

 

レビューをもらうことで、誤解を受ける表現が残るリスクが減り、さらには「これを入れるとより伝わるかも!」「これをアピールするといいんじゃない?」というアイデアも出てきて、よりよい記事に仕上げることができます。

言いたいことの内容を汲み取り→文章に落とし込み(その表現する術を持っていて)→事情のわからない人がそれを読んでどう感じるか、という3つのステップがあり、1つずつについてスキルが重要になってきます。当然ながらすべてを兼ね備えている方を探すのは大変だと思いますが、このロジックを知っているだけで人選はしやすくなると思います。

もし社内にいらっしゃらなかったら、発信がお上手と思える同じお立場の方(経営者同士・同じ職種など)、ビジネステーマの執筆がお得意な外部ライターの方、企業広報・採用広報がお得意な広報職の方にご協力いただけるとよさそうです。

 

【3】「喋る」と「書く」をうまく行き来する

私の体感ですが、「記事」を書かねばならないとなると一気に心理的なハードルが上がっているように思います。また、メールを書くのも、記事を書くのも同じ「書く」なのですが、両方を違うものと思われているような気がします。

記事発信も、伝える行動のひとつでしかありません。最初のうちは、体裁などはあまり難しく考えず、メールで書いたこと、社内で伝えたことなどをそのままドラフトとして貼り付けて記事作成をスタートし、記事用にアレンジを加えるようにしていってはいかがでしょうか。

同様に、柔軟に考えるひとつとして、「喋る」伝え方と「書く」伝え方を行き来するのがいいかと思っています。この2つも、違うものと思っている方が多い気がしていますが、「喋る」伝え方がお得意なのであればそれは活かすべきで、どうにか「書く」伝え方(記事)に持っていくだけです。

(ちなみに私の場合、圧倒的に「書く」が得意なので、「書く」を「喋る」に活かすという逆の順番にしています)

どうしてもご自身でうまく書けない方は、ライターさんをつけて質問回答しながら、内容を記事に仕立ててもらうのも手です。先述の通り、ビジネス記事のご経験がある方や、ご自身の考え方を理解されている方にお願いすることをおすすめします。

もし状況的に叶わずお一人で取り組むなら、喋りながら内容をそのままタイピングし、まずは情報を増やして、すこしずつ記事っぽく仕立てていくのが良いです。「何を言いたいのか」の材料があれば、削るのはあまり難しくなかったりします。

 

【4】目標設定でハードルを上げすぎない。コントロールできる行動目標までにしておく

会心の記事、いい記事を書こうとすると、ぐるぐる考えすぎてしまって手が止まることが多い気がします。最初は、あまり「いい記事を書こう!」と思わないほうが良いです。

なぜならば、発信ハードルを上げるとそもそも続けていけないからです。

発信は、1記事ずつで考えるよりも、蓄積することでより高い効果を感じられます。コンテンツマーケティングで効果を感じるまでには、数十記事は必要という調査データが出ているくらいです。

まずは続けることが大事なので、「何万PV」「何千シェア」などの指標にこだわりすぎると、そんなヒット記事は高確率で作れないので、おそらく息切れして発信自体が続かなくなっていきます。

いくつかのコンテンツマーケティング関連勉強会などで聞いた内容でも、成功事例としてとりあげられているオウンドメディアでは、PV数やシェア数をシビアに見ている事例はあまり聞いたことがありません。

(コンテンツマーケティングの一環として運営されているオウンドメディアにおいて。広告でのマネタイズを行っている大規模WEBメディアなどであればまた別だと思います)

続けるという意味では目標に置くなら、コントロールできる目標、例えば行動回数の目標などが良さそうに思います。あとはスキルアップという意味で短時間で書けるようになっているとか、執筆者を増やす下準備としてのフロー整備の目標とかもいいかもしれません。

 

【5】2~3ヶ月に1回でも発信する。間があくことを過剰に気にしない

以前、他社の発信ノウハウ記事にて、「まずは記事を書ける社員1人が書き続ける」というアイデアを書かれていたのですが、私もそれは同意です。

先述の通り発信は、蓄積することでより高い効果を感じられます。効果を感じることができれば、「記事発信」のリソース(時間や費用)投資に踏み切りやすくなるので、それまでは1人でもいいので、「1ヶ月(もしくは1記事)にこのくらいの時間を使おう」という決めから小さく進めていくのがおすすめです。

強いていうなら、更新期間が開きすぎると「もう更新しないのかも?」という雰囲気が出てくるので、2~3ヶ月に1回、できれば年4記事くらいは発信できることが理想ではあります。

ちなみに、広報という職種で記事執筆の時間が取りやすい、フルタイム勤務、多少は書き慣れている私であっても、1ヶ月に1記事を書くのがやっとでした。「どういうテーマにしようか」「わかりやすい文章になっているのか」「記事に一貫性はあるのか」「これは社外に向けて書いていいのか」など、手が止まるポイントは各所にあります。

でも、1ヶ月に1回の記事更新を続けられた最大のポイントは「決めたのだからやりきる」思いでした。これだけだと精神論のようですが、何本か書いてみると「何に何時間かかる」というペースが見えてきます。そのペースをもとに、「3ヶ月に1本、記事を書くにはどう配分すればいいか」をかけ合わせてスケジュールを立てれば良いかと思います。

手が止まるポイントがテーマであれば、ネタ帳を用意して思いついた時にまとめておいたり、ベンチマークとなるブログからネタのアイデア出しをしてみたりするのが良さそうです。あとは1日に何時間も執筆すると、何を書いているのか一貫性がよくわからなくなってくるので、何日かかけてこまめに書くほうがリフレッシュした頭で取り組めて私にはあっていました。

このフェーズを終えて「記事をたくさん出したい」となると、ひとり・少人数で安定的に作成するのは難しいと思いますので、外部パートナーの力を借りるか、社内の人事評価に組み込む(発信活動の参加や記事作成が評価ポイントとして加算される)という仕組みがあると良さそうです。積極的に発信されている会社様で、発信への関与を評価に取り入れている事例はいくつも聞いたことがあります。

唯一の接点になるかもしれないから、何度でも書く

ノヴィータでは、様々な状況に対して「発信があったからこその変化」を体感してきました。例えば、LAXIC(ラシク)では女性の働き方に対するノヴィータのスタンスを発信することができ、結果的に女性メンバーの入社が増えましたし、NOVILOGなどで社内の状況や考え方を発信することで「ノヴィータに入ってこんなはずじゃなかった!」と戸惑われる状況はかなり減りました。

私はNOVILOGのもとになったブログから6年ほど書いていますが、うまく伝えられなかったな…と反省が残る記事もたくさんあります。ノヴィータで初めて書いた記事は、上記で言う5分のプレゼンの分量でもなく(2分くらい?)今ならもう少し書きようがあるなと感じます。

そう思えば、また同じテーマで記事を書けばいいと思うのです。何度も発信する・発信し続けることの方が大事であると断言できます。今回の「発信」というテーマでも、私は何回か記事を書いていますが、経験を積んだ今の方が私自身語れることが増えていますし、どの記事が接点になるかわからずこれが唯一の接点になるかもしれない以上、大事なことは何度も記載すればいいのです。

このように、広く発信してきた経験談をもとに発信やコンテンツマーケティングのご支援もできますので、上記のノウハウを参考にしていただきつつ、お困りの場合はぜひノヴィータにご相談いただければと思います。

 

ノヴィータのサービスにご興味がございましたらお問い合わせください!

docs.google.com

 

コーポレートサイトもぜひご覧ください。

www.novitanet.com

 

仲間を求めています! 募集中の職種はこちらから(Wantedly)

www.wantedly.com