NOVILOG

株式会社ノヴィータが運営するブログメディアです。メンバーのこと、文化や価値観、ノウハウ、様々な活動などについて発信します。

地道に継続。ノヴィータにおける社内広報活動の学び

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ノヴィータ広報担当 中根です。

ノヴィータにおける日々の広報活動を数年継続した結果、一定の成果が出てきており、情報発信でお困りのお客様からのご相談ももらうようになったので、社内外の情報発信支援をサービスとしてお受けすることになりました。現在、私がノヴィータに入社して6年半やってきた広報活動についても発信を始めています。

以前、社外発信と採用をテーマに、試行錯誤と知見を書きましたのでぜひご覧ください。働く人も会社も成長してWin-Winになるような採用が大事、それを導いていく社外広報はどうすればよいか、ということを書いたつもりです。

 

blog.novitanet.com

 

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ノヴィータでは、「働く人も」「会社も」成長するための社内広報施策をいくつも行ってきました。今回は、社内広報に関するお話をさせていただきます。

 

交流活性と方向性提示。リモートワークだとさらに複雑化

社内広報と一口に言っても、施策の属性が2つに分かれます。「コミュニケーション活性施策」および「経営の方向性の周知施策」です。

●コミュニケーション活性施策

社員がお互いの人柄や知識を知り、話しかけやすく、信頼関係を築きやすくする。それぞれが持つ情報を交換しやすく、かつ情報を会社として貯められるように設計を行い、実行する。(「社内広報」と聞いてイメージするのはこちらが多いかもしれません)

●経営の方向性の周知施策

経営や事業が向かっている方向について、全社員が理解できるように伝えていく。トップからの直接の方向性周知だけでなく、「代弁」含め、社員にまんべんなく広がっていくようなコミュニケーションの設計を行い、実行する。

 

会社がどういう方向に向かいたくて、どんな事業をやっていて、どんな経営者やリーダーで、どんな文化と働き方で…これらの内容次第で取り入れるべき社内広報の施策は変わってきます。基本的には、「コミュニケーション活性」「経営方向性の周知」の2つをベースに、情報や知識、ときに感情のフォローアップをしていくことが基本になってきます。

 

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経営の方向性の周知施策の一例(朝会。詳細は後述)

 

ただし、これら社内広報施策に、リモートワークという働き方が加わると複雑になります。多くの会社がリモートワークのコミュニケーションに悩まれ、場合により出社勤務に戻していらっしゃるのを拝見しては、ご担当の方の気持ちを察しております。

リモートワークは最適が極まった働き方ともいえますので、出社時・対面時に現れるような余白や偶然、そして情報の流れをいかに作るかが大切です。

また、忘れがちなのは「コミュニケーションにコストをかける」発想です。普通は、「コミュニケーションにコストをかけないように努める」発想のほうが強いはずです。
ノヴィータではZoomやSlackなど、コミュニケーションツールも複数契約しており、それらを使う際のルールも含めてコストをきちんとかけて運用しています。ツールを使い分けることで、対面で「ねえ」と話しかけるようにはいかないリモートでの小さなストレスを、できるだけ減らしているのです。
これにより、密な連携につながって生産性は下がらずに済み、リアルに対面せずとも、対面に劣らない強い文化が維持されています。コストをかけた結果が表れているとも考えており、これはノヴィータの自慢でもあります。

もうひとつ、リモートワークではどうしても自己管理の範囲が増え、出社時のように周りが見て察する機会が減りますので、信頼関係をつくり、何かあったら自ら伝えてもらえるようにすることは欠かせません。この観点でも、社内広報施策は非常に大事になってきます。

 

ノヴィータで行っている社内広報施策の一部

ノヴィータでは昔から、継続的な成長のため、「今、直接売上につながらない」ように見える施策も投資として積極的に行う文化ではありました。そして全社リモートワークとなって、情報流通の設計、および出社前提で組まれていたフローを見直し社内広報施策を継続。状況に合わせてブラッシュアップも行い、むしろ強化をしています。
現在行っている社内広報施策の一部をご紹介します。

 

●雑談会

(コミュニケーション活性施策)

リモートワーク人数が増えたことをきっかけに2年ほど運営、オンラインでも継続中。全社リモートとなって開催頻度を上げ、施策強化しています。
ノヴィータは、チームや案件のコミュニケーションは多い方ですが、この雑談会をきっかけに普段話さない人と新しいやりとりが生まれたり、案件に関する相談や情報交換が行われたりするようになってきました。メンバーによっては一人暮らし等でそもそも誰かと話す機会が少なかったり、自己アピールが苦手だったりする場合もあり、それらを会社として「気にしている」メッセージの機会にもなっています。

 

●LT大会

(コミュニケーション活性施策)
こちらは6年ほど運営、オンラインで継続しています。業務理解につながる5分のプレゼンを持ち回りで行うもので、相互理解を深めるほか、様々な仕事に携わる全員がどこかで発表者になるので、分野外学習の機会となることを狙っています。社外に発信すべきノウハウが明らかになったり、皆が気になるトピックスにおいて社内での討議が活発化するきっかけになったり、発信・プレゼンが上達したりする効果も。

 

●朝会

(経営方向性の周知施策)

コロナ禍での行動変容を目的に開始、1年ほど運営。速報値報告を行い数字意識を高めています。毎週15分ですが、経営方向性に基づくインプットの時間を毎回5分設けており、「ちりも積もれば」で各人がやれることが増えました。また、全社リモートの今、短時間でも一同に集まることで一体感を高め、緊張感を整える機会にもなっています。
朝会を始める前から、月次で数字の報告会を3年ほど行っていましたので、現在は両方とも行いながら、すみわけを調整中です。

 

●リーダー研修

(コミュニケーション活性施策・経営方向性の周知施策、両方の要素あり)

5年ほど運営、オンラインで継続。組織課題に向き合いながら、研修の機会だけでなく、コミュニケーションの機会、方向性理解の機会としても機能しています。
リーダーともなると中長期の課題に取り組み、より高次なマネジメントを行っていく必要がありますが、プレイヤー時代と変わらず力技だと疲弊してしまいます。そこで、「すぐ解決しない」ことを理解した上で中長期かけて取り組んでいくため、実際の課題を扱いながら、課題分解に必要なスキルなどを磨いています。組織の成長とともに数回、立て付けを変えて継続中です。

 

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オフィスとリモートメンバーをつないでいた初期の雑談会(2019年ごろ)

 

社内の反応は、影響力と関心が広がっている証拠

ノヴィータにおける施策をいくつか紹介してきましたが、これらすべて年単位で取り組んでおり、続けることも大変なのでその学びはまたの機会に発信します。ずっと社内広報施策を続けていらっしゃる方は本当にすごいし、同じ担当者として尊敬の念を持たざるを得ません。

きっと大変であろう社内広報ご担当者の方に是非お伝えしたいことがあり、私が数年「やり続けた」からこそ学んだことをシェアして締めくくりたいと思います。

 

社内広報施策・人事施策を続けると、効果が高まるとともに社内で影響力が大きくなります。そうなると、それぞれがそれぞれの目線から、その施策のことを見るようになります。
要するに、無関心だったものから、関心が発生します。その頃から、周りに色々言われるようになるはずです。「意義を感じる」「すごく助かった」などのポジティブなものから、「もっとこうした方が良い」「こんなの意味ない」などのネガティブに聞こえるものまで。ネガティブが聞こえ始めると、推進者はとても悲しくなると思います。私はそうでした。それでなくても結果はすぐ出なくて苦しいのに、です。

でも社内広報は中長期施策です。長い目で見て、やり続けないといけないのです。周りの声を聞き柔軟に対応することも大事ですが、目的に立ち戻って、続けることも大事。ノヴィータの場合も、やり方はそのままに目的に立ち戻り、細かいルールを見直し、働きかけるメッセージの変更は何度も行いました。

すぐ結果が出ないことをやり続けるには本当に骨が折れます。私も体験し、立ち上がりはもうやりたくないとちょっぴり思っているくらいで、本当に大変なのはお察しします。言うだけの人より、やり続ける人が一番すごいので、ご自身の中でそう自負を持ちつつ、周りの方にサポートしてもらいながら頑張っていただきたいです。

もし社内広報に課題感のある経営層の方が読んでくださっていたら、担当者に丸投げしないで、続けるためのサポートを是非していただければと思います。担当者が退職したらゼロリセットです。残念ながらそういう展開になってしまった事例を、私もいくつか見てきました。

これら自社で行ってきた社内広報の知見から、中小企業の経営に資する人事広報のご提案が可能です。組織の状況に応じ必要な施策は変わりますので、もしお悩みのことがございましたらお問い合わせください!

 

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