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大事なのは納得感。ノヴィータ×東京学芸大学 キャリアイベント「みちしるべ」第3回

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株式会社ノヴィータでは、東京学芸大学とキャリアに関する共同研究を行っています。その中のひとつとして、「みちしるべ」という東京学芸大学の在校生・卒業生の交流イベントを行っており、毎回在校生インタビュアーが卒業生ゲストに話を聞いています。2020年4月に初回を開催し、今回で3回目です。

通常は動画で様子をお送りしているのですが、今回は初の試みとして、一部内容を記事で先んじてご紹介します。

今回のみちしるべは他イベントとのコラボ企画として開催。2019年3月、当時卒業する学生8名が学生生活を振り返って話すイベントがあったのですが、2年振りにイベントをされるということで今回のコラボに至りました。そのイベント、「Move2021」に参加される、2019年卒の清田さん、2020年卒の加藤さんが今回のゲスト。みちしるべとしては初めての「教員」ゲストです。
インタビュアーは在校生の大友さん、黒澤さんです。

 

ゲスト(東京学芸大学の卒業生)

加藤日和さんは昨年、2020年に東京学芸大学A類学校教育専修を卒業し、今は東京都内で公立小学校の先生をされています。

清田安里さんは2019年卒、今は私立の小学校で教員をされています。「緊張しているんですけど、事前打ち合わせの問いを見てすごいワクワクさせてもらっていて、今日お話出来るのが楽しみだし、(同じくゲストの)加藤さんの気持ちを聞けるのも楽しみ」と挨拶してくださいました。

 

インタビュアー(東京学芸大学の在校生)

大友涼乃さんは東京学芸大学のA類音楽科2年生、前回(第2回)のみちしるべでもインタビュアーを務めました。将来は小学校の教員を目指して今勉強を頑張っていらっしゃいます。

黒澤陽さんは東京学芸大学のA類英語専修に所属している4年生。大友さんと同じく、前回(第2回)のみちしるべでもインタビュアーで、将来小学校の教員を目指し絶賛勉強中とのことです。

 

おもしろいから、とりあえずやってみる

大友:では、早速ですがインタビューの方に移らせていただきたいと思います。(加藤)日和さんに質問です。学生生活ってサークルに打ち込んだりとか勉学に打ち込んだりとか色々こう力を入れていることがあると思うんですけど、一番(加藤)日和さんが力を入れていたことはどんなことですか?

加藤:はい、力を入れていたのは2つあります。一つが地域の子供会を運営するサークルで子供たちと毎週遊んだりすること。もう一つは、大学で見つけた色んなワークショップだったりとか色んな学校に行くボランティアだったりとかそういうものを見つけてどんどん入っていって活動する、この二つに力を入れていました。なんのためにやってたかとかはあまり思ってなかったんですけど、面白そうと思って始めてみたら、あぁこれ小学校の先生になった時になんかすごく大事だなとやっていく中で見つけて、それを見つけると楽しくて嬉しくて、どんどん続けていったっていう感じです。

大友:大学って色んなことが出来るので、とりあえずやってみようっていう姿勢が結構大事だったりしますよね。

加藤:やってみたい欲がすごく強かったので、気になったらとりあえずやっていました。その分飽きるのも早いので、全然違うことをやったりどんどんずれたりとかもしたんですけど、見つかるものはすごく多かったので、それがどんどん見つかっていくたびに、あぁこれは将来役に立つかもみたいに思っていくのが楽しくてやっていました。

大友:役立つからやるってよりは興味から入っていくと、自分にも楽しいしワクワクしますよね。

加藤:そうそう。

大友:ちなみに加藤さんは学校教育っていうのを学ばれて、今の仕事に活きていることだったりとかあったりしますか?

加藤:子供の目線に立つっていうことを色々してきて、学校教育についても、子供の視点だけではなく行政の視点、教育哲学視点などで見たらどうだろうと考えることはしていて。学生時代から、「あなたはその言葉をどういう風に理解してる?」みたいなことをはよく聞いていましたし、今も、子供たちから出てきた言葉や私から出した言葉について、「それってどういう意味だと思う?」って結構いろんな人に聞きます。そうすると「ああ、そういう意味をあなたは持って言葉を使ってるんだね」とか聞けるのが私も面白いし、他の子供たちとか大人も新しい学びになるのかなと思って。一つの言葉やものを色んな視点から見るっていうのが、先生っていう職業にも、こういう話をする場でもすごく役立っているし、学びを得るきっかけになっているなと思います。

 

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ゲスト・加藤日和さん

 

大友:例えば先生が、自分が生徒の時に眠い授業だったりとかつまらない授業だとかを経験してきたと思うのに、「先生が子供だったとして、このプリントばっかりの授業を受けたらどう思うんだろう?」と思ってたんですよ。他の例だと、この先生は子供の時にこういう思いがあったからこういう授業をしてくれてるんだなぁって思うこともあって、やっぱり自分が先生になっても、生徒だった時の気持ちを忘れないっていうのもあると思うんです。そういう子供の自分を持っているのが面白いのかなと。

加藤:大事。それこそ授業についてたまに、「今日一日、私どうだった?」みたいに、昨日と違ってどうだったとかを敢えて聞くようにしています。

黒澤:(清田)安里さんが学生時代ラクロス部で、「支えるってなんだろう?やってみると結構しんどいな、辛いなって思いながらマネージャーをやっていた」という話を伺っていて。教師も支えるっていう仕事の面もあると思うんですけど、その支えるっていう言葉の意味とか感じ方にどういう変化があったのかを聞きたいです。

清田:そもそもラクロス部に入った理由としては、高校までずっと自分がプレーヤーしか経験したことがなくて、マネージャーとか自分とは相反するものにならないといけないみたいな感覚があり、プレーヤー目線だけじゃわからないことがきっとあるなと思って本気で部活動のマネージャーをやってみたくて入ったんですね。その時に思い描いていた「支える」イメージって、プレーヤーの下でもがいてもがいて準備をして奉仕をする感覚があったんです。けど、分かってはいたけど自分にはそんな才能も素質も一ミリもなくって、めちゃくちゃマネージャーの業務がしんどかった。その時に思ったのが、奉仕のような「支える」をしなくても、支えるっていうことはできるんだなってこと。ともに戦っていくやり方だとしても、「並走」ってきっとできるんだな、みたいなことは自覚したかなと思います。なので、大前提として教員になるために、いわゆる奉仕のような「支える」をやらなくていけない感覚を改めたというか。今先生になって、良いのか悪いのかわからないけど、子供たちを支えるっていうイメージはあんまり持てていなくて。子供たちと一緒に学んでいく。子供からすごく学びたいなと思うし、私もその分本気でこういうことがあったんだよとか、これめっちゃ面白くない?みたいなのを子供達も巻き込んで一緒にプロジェクトをやっていくみたいな関わり方、そういう先生の在り方が自分の今の現状かなと思っています。

黒澤:並走という言葉がグッときました。実習とかで「君たちは子供にとって大人に見られるんだよ」みたいなプレッシャーを感じて私はきばらなきゃって思っちゃったりするんですけど、そんな大人が自分の隣で一緒にやろうって言ってくれることの方が確かに自信になったり安心感が生まれるんじゃないかなぁって今ちょっと思いました。

清田:色んな在り方がありますよね。そういう関わり方が良いなって思ってたら子供たちから「あんちゃんて年下にも年上にも見えるよね」みたいなことを言われて年下に見えるってなんやねん!(笑)って思いつつも、なんか良いかなって思ってます。

大友:凄いですね。先生という敬称じゃなく、あんちゃんって呼ばれているのは凄いびっくりしました。

清田:うちの学校が結構自由だからかな。ほとんどの先生が先生って呼ばれてないかも。先生って呼ばれたい人には先生って呼びます。

大友:こうやってお話していく中で、先生のことを先生と言わなきゃいけないとか、自分の中の学校っていう概念が崩されていくというか…そこをこの後インタビューしていく中でもうちょっと掘り下げられたらなと思うのですが。

 

優劣はない。自分が納得して選択できているか

大友:東京学芸大学って教員養成学校みたいな感じで言われているところがあると思っていて、その中で教員以外の道に進まれる方も一定の割合でいらっしゃると思うんですけど。(加藤)日和さんが教員になられているっていうことはその道が揺るがなかったのだと思うんですけど、それには何か理由とかあったりするんですかね?

加藤:別に小学校の先生になるために子供会活動とかボランティアをやっていた訳ではなくて、ただ面白いことをやりたい、やってみたいで始まって。やってみたら「あっこれって小学校の先生にとって大事なことだ」みたいに頭が勝手にそう考えてしまうところがあって。なので「あっそれって学校教育に置き換えると、こういう風な要素として大事かも」みたいな変換がされちゃうのでもうやるしかなかったというか。事前インタビューの時も理由はないって言ったんですけど、ここまで考えてきてやっぱりなかったんですよね(笑)どう頑張っても小学校の先生だったらみたいな方に思考がいっちゃうのでもう先生にならざるを得なかった、っていうのがこの数週間考えていて思ったことですね。今客観的に思うと、私は一回先生になってみた方が良かった、結果的にやってみたら良かったなって思います。

 

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2019年12月、加藤さんが大学4年時に担当した「かぜのこ子ども会」の様子

 

大友:すごく私も似たようなところがあります。私はずっと小学校ぐらいの時から自分は先生になると思っていて。なんなんでしょうねあれは(笑)でも、(加藤)日和さんがそれで小学校の先生になって良かったって言ったのを聞いていて、やっぱり一回やってみるってすごい大事なのかなって。小学校の先生になるために、じゃなくて、自分が楽しいからっていうのがすごい良い動機というか。

加藤:一回やってみて、そこからまた面白いこと見つけて何か進みたくなってしまうから今後どうなるか分からないし、変わるかもしれないけど大学時代はそこに向かって進んでいた感じがありますね。

黒澤:進路選択に関して質問です。私立の小学校って、公立に比べて東京都でも校数がかなり少なくて、(清田)安里さんご自身は公立の小学校出身って伺っていたんですけど、私立の小学校に今、勤務されている。私は公立出身だから私立の世界を知らないし、意識はするけど怖いってどうしても思っちゃうんですね。で、私は今は公立の教員でやっていこうと決めているんですけど、知らない世界とか自分が経験したことがないフィールドに飛び込むのを、多分(清田)安里さんはずっとされているのかなっていう印象があって、そのエネルギーとかモチベーションとか、そういう根本にある理由とか考え方を知りたいです。

清田:自分の本当のパフォーマンスとか、自分が本当に思っている言葉とか、本当にやりたいみたいなのがあっても、これをやったらどうなるんだろう?という怖さとか、周りの視線とか、周りから何を言われた訳ではないんだけど自分が自分を抑えて我慢している感覚が常にあって。そのままだと凄い苦しかったし、そういうのを変えたいなっていう気持ちがずっとあったからこそ、周りの人たちが自分のことを知らないコミュニティに行きたいって思う気持ちがずっとありました。
挫折とか苦しみとかあったけど、やっぱりそこで出会う人たちに、自分の小ささとか自分の未熟さっていうものを凄いたくさん教えてもらったし、新しい人と関わったり新しい世界を知るごとに、自分が広がって自分が深くなる感覚っていうのがあって。それこそ私の世界の中での豊かさであり、豊かな人生を歩んでいきたいというのを自覚したら、やっぱり予想されているものだとつまらなくて、どうせやるならやったことがないもの、みんなが見たことがないもの、自分が超ワクワクする選択をしていきたいっていう気持ちがありました。
私学の選択もそうです。以前、私学には凄い偏見があったんですけど、偶然の出会いがあってここの学校が超いい!みたいな直感を信じて、ここしかないと思って突き進んだっていう感じです。他にも理由はたくさんありますが、大きくはそうかなと思います。

 

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ゲスト・清田安里さん

黒澤:(清田)安里さんは、自分の今やりたいことや知りたいこととやっていることが常にリンクしていて、かつそれが強みとして、大きいエネルギーを生んでいる感じがしました。

清田:黒澤さんが公立の学校を選ぶみたいな感じで仰ってたんですけど、私学を選ぶとか公立を選ぶとか、当たり前だけどどちらにも優劣はないなと感じていて。大切なのは自分が納得して選択できているか?じゃないかって思っています。というのも学生時代、自分が固定概念を持っていた職業の方と長時間話してみたことがあって、めちゃめちゃキラキラしながら人生にも満足して輝いていて、稲妻が落ちてきたくらいの衝撃と、自分の固定概念が未熟で愚かだったなっていうのを本当に痛感して。自分が自分の人生に納得できているかが全てだなというか、エリートの会社に勤めれば良いとかそういうのじゃないなっていうのを痛感したタイミングがあったので、選択肢をたくさん持っておくっていうのは大切なんですけど自分が納得しているかどうかが全てだなって思いました、今は。

黒澤:確かに。私が今までやってきたことでも、自分で選んだ選択はどう転んでも自分の実になってるかなって思います。

加藤:(清田)安里さんと以前、どうして私立の学校に就職するんですか?どうして公立にしたの?って話をした覚えがあって、多分、私その時公立か私立かってあんまり考えてなくて、その時の会話はあんまり弾まなかった気がするんですけど(笑)私立に変な偏見とかも無いんですけど、んーやっぱり考えなきゃだなって今思いました。今納得していないです、自分に。なんかぶつけたいって気持ちが湧きました。

 

先生と子供達は、6年間の「成長を見せ合う」関係

ここから学生の悩みをぶつけながらのインタビューに入っていきます。

大友:大学で学んでても教育って凄い面白いと思うし、今普通に社会人たちもみんな学校教育を受けて社会に出てるってのを考えると、やっぱり学校教育の力とか、そういうのに魅力とかを凄い感じて私は先生になることを凄いキラキラとした気持ちでいるんですけど、「大変だよ?」とか「ブラックじゃない?大丈夫?」とか凄いマイナスなことを言われるんですね。今教員をやっている加藤さんだからこそ、ちょっと何か相談に乗っていただければな、と思います。

 

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インタビュアー・大友涼乃さん

 

加藤:一年やってどうでしたか?って最近よく聞かれるんですが、即答で楽しいー!とかは言えなくて、でもやって良かったっていうのは絶対に言えて。それは毎日毎日、心も体も変わっていく小学生の子たちを三十数人も見ることができて、それを毎日見ることが出来て、しかもそのちょっとした変化に私が関わることができるから。私の言葉とか私がいるこの学校でこの子達がちょっとずつ変わったりしているっていうのが「あぁ凄いことだな」って思っています。えらい大変なことだなって思って責任と喜び両方あるんですけど。なんかこんな職業って他にないんじゃないかなって私は思う。どんなに大変でもそこに対しての誇りとかワクワク感は譲れないし、めちゃくちゃ大きい。毎日たくさんの子供を見ることが出来る、そんな仕事はたくさんあると思うけど、今私のやっていることはとっても楽しいことだってなぜか自信を持って言えます。

大友:こういう状況下で子供達と積極的に関われないですが、対面で見て温度感を感じたりとか、そういう人との温度感のある触れ合いが出来る仕事ってやっぱり素敵ですよねぇ。

加藤:温度感のある仕事、本当にその通りだと思う。

大友:この教員に対するマイナスイメージというか世間の感じに対し、将来「私は教員やっててこんな楽しいんだよぉ」って風に言えたらいいなっていうのが私の中の一つの夢なんですけど。

加藤:言えると思います。なんかマイナスイメージを言われるし、実際やってみてそのイメージ通りの部分はたくさんあったけれども、でも何にも代えられない。「やってて楽しいんだもん」っていう(笑)

黒澤:今の質問、私も結構大友さんに同意できるところがあって、教員に対してのメッセージがネガティブに寄ってる気がしているんですけど。(清田さんが)教員を2年やってみて、魅力とかやりがいとかどういうところに感じるのかを聞きたいです。

 

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インタビュアー・黒澤陽さん

 

清田:「教員とかいわゆるブラックって言われてますよね、私が大学生の時もめちゃめちゃ言われたし、やりがいとか難しいなって思うんですけど。それこそさっきの自分が納得してできているかっていうことが大切になってくるんじゃないかと思っていて。私は教員になるというか、子供達と生きていくのがやりたいことで。怒ったり、凄い疲れたり、幸せを感じたり感情の波が立つってこと自体がやりたいやり方だったから、ブラックていうのは感じないなっていうのは思っています。難しいなぁって思いながら毎日が自分らしく一番生きられていて、大学生時代、高校時代、中学時代、小学生時代と比較しても一番自分らしく生きているのが今だなっていうのは思います。だから子供達といる時の自分が一番自分らしいし、それは色々言語化しようと思ったんですけど…大人と子供の違いは何かとか、なぜ自分が子供といる時居やすいのかみたいなことに向き合ってきたつもりだけど、結構理論を超えて「そういう感じです」みたいなのが一番しっくりくるかなぁと思ってます。

加藤:私も、子供と一緒にいる自分が一番好きです。

大友:子供たちに教えられるのって教科の専門性とか技術面とかもあると思うんですけど、自分がこういう風に人生、生きてきた先輩だから、例えば子供がつまずいた時に「あぁ私もそういう事あったけどこういう風に乗り越えられたよ」とか、ちょっと先を生きた人から経験上のアドバイスをするような、そういう存在になれたならって思うんです。先生を目指す上で根本にしている考えです。自分で納得できるかっていうのが凄い大事なキーワードな気がしました。

清田:今、三十数人の子供達と一緒に生活をしていて、あなたがどれだけ素晴らしいかとか、この発言てマジ天才だよとか、大人でも全然できないことができる凄さに気づくこととか、その凄さを言語化していくとか、本当の気持ちを伝えるということは自分にできることかなって思っているので。なんか今のを聞いていて、アドバイスしてあげるみたいなのができる先生って凄いなぁと思いつつも、今はちょっとできてないなって思いました。

加藤:両方できたら良くないですか?両方あるからこそ私も成長できる、子供の凄いところを私が見つける、それは私にとっても発見で成長できるし、子供たちにとっては私の生き方とか言葉とかがもしかしたら何かの参考になるかも知れないしそれで成長できる、一緒に変わっていけるっていうのがすごく楽しいなと思うし。6年間あるからこそ、6年でどう変わっていくか。私も変わっていくしみんなも変わっていく。6年後に変わった私たちをお互い見せ合おうねみたいな、そういう心の約束をしたいなって思います。

大友・黒澤:素敵です。

 

どのフェーズでも挑戦は可能。選択肢を消す前に、一度やってみる

大友:最後にお二人から、私のように悩める学生がいっぱいいると思うので、学生に何かアドバイスがあればお願い致します。

加藤:小学校の先生になりたいと思っているけども本当になっていいのかなとか、葛藤がある人に向けてなんですけど、私も同じことをずっと思っていました。でも、一回やってみてもいいんじゃないかなと思います。一回なったからといって一生やらなければならない訳でもないっていうのはこの一年やってきて思ったことなので。先生になりたいと思って学芸大学に入ってきたのはあると思うので、何も知らずにその選択肢を一回消すよりは、一回やってみれば何か変わることがあるかもしれないし、先のことはその時に考えれば良いと思うので、迷ってる人には一回やってみてもいんじゃないかなってすごく思います。あ、「なってみて!」みたいなこと言ってるんですけど、一回やってみてその後は自分で考えてくださいって感じです。

清田:学生にアドバイスっていうのは難しいなって思いました。自分が大学生のときによかったなって思ったのは、カッコイイ大人とか、キラキラした大人にめちゃめちゃ出会ったこと。その人たちが自分の大人に対する固定概念や苦手意識を取り払ってくれて。社会人だからできなくなるとか、大学生だから自由な時間があって色々挑戦出来るよねみたいな感じではなく、どのフェーズに行ったとしても自分の気持ち次第で挑戦できるし、そういう道を切り拓いていくことができるっていうのを教えてもらえたからこそ、自分の今があると思ってます。社会人だからこれができないとか、教員だから違うコミュニティを作れないとか、大学生みたいに教育イベントを作れないみたいなのは絶対言いたくないし、ナンセンスだなと思っています。カッコいい大人って凄い溢れているしめちゃめちゃ素敵な人がたくさんいるから、騙されて飛び込んでみて、人と生きる嬉しさとか苦しさとかみたいなのを味わったもん勝ちだなって自分の人生の中では思ってます。なのでオススメとして、アドバイスではないですけど。

大友:なんかこんな希望に溢れるお二方のお話を聞けて、あーやっぱり教員いいなって思えた!

清田:生きるって結構可能性が溢れているなって思います。人生あと60年って短いなって最近思い始めて、やりたいことめっちゃあるなって思って、もちろんしんどいなって感情もあるんですけど。でもワクワクしながら人に助けてもらいつつ生きていきたいと思います。

 

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2018年3月、清田さんがフィリピンの小学校で授業をした時の様子

 

30歳でのキャリアチェンジもあり。違う価値観にどれだけ出会えるか

1時間ほどのインタビューを終え、やりとりを聴講していたOBOGからもコメントをもらいました。「使命感に溢れてやりたい気持ちとか、先生として生きる姿勢の部分が、自分にとって新しい視点になった」とのコメントや、「何かを子供たちに与えたいっていうよりもまず一人一人を認めて、その子が気付いていない新しい扉を開けて、かつ子供と一緒にお互いの視野を広げようと思うのが良いし、根本に持ってらっしゃるのが明るいと思った」とのコメントがありました。

聴講したOBOGのお一人、シーナアキコさんは30歳ごろにキャリアを変え、今は音楽家をされています。ご自身が小学校や高校で特別授業もされている経験から、「高校生って自分がやりたいことも見えているだろうが、まだいくらでも変われる。今やりたいこと、今目指している教員とか全力で向かっていって良いと思う、でもそこで出会う人との刺激で何か新しい世界が見えるかもしれないし、この先全然違う価値観と出会って全く違う世界に行くこともあると思う。いろんな価値観の人と、どれだけ出会えたかっていうのが全て財産になる」とおっしゃっていました。


このように、みちしるべは教員や企業人など様々なゲストと、在校生のインタビュアーに参加してもらいながら今後も定期的に開催し、話した内容をコンテンツとして発信していきます。ゲストで出ていただける学芸大学卒業生の方、社会に出ている先輩に話を聞きたい学芸大学在校生の方はぜひ、ご連絡をいただければ幸いです!

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2021年3月21日開催、「Move2021」のご案内

2019年3月に、当時卒業する学生8名が学生生活を振り返って話すイベントを開催。それからちょうど2年。同じ環境にいた人たちが別々の環境に行って、感じたこと学んだことを踏まえてテーマについて話し合っていくイベント「Move2021」が、2021年3月21日に開催されます。

 

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2019年3月開催、前回のイベントの様子

 

清田:前回は大学4年生で「こういう4年間でした、こういう風に私たちは社会に飛び立っていきます」みたいなのをプレゼンするイベントでした。そこから2年の月日が経ってまたそのメンバーが再集合し、色んな社会を知って色んなフィールドを持った人たちが集って一つのテーマに対して深めていくイベントです。あまりまとまってないんですが、これを逆手に捉えていて。大学生だったら同じ共通言語で話せていたものが、色んな価値観を持った状態で同じメンバーがまた集まっている。一つの目標を向いて進んでいくっていうのが結構難しい状態、だからこそ何が起こるかわからなくてきっと、めちゃめちゃ色んな人に届くイベントになるんじゃないかなって思っているところです。コロナだから結構対話をする機会が減ってると思うんですけど、価値観を広げたいとか、ちょっとモヤモヤしてるとか、一緒に学びたいみたいな人と一緒に時間を創ってくれると私たちがめちゃめちゃ嬉しいので、興味を持ったら是非来て欲しいです!


▼日時

3月21日(日)19:00〜21:30

▼開催

zoom(オンラインミーティング)

▼申し込みフォーム

https://forms.gle/GhrZJKAsF18R8owUA

forms.gle

 

※なお、「Move2021」の運営にノヴィータは関与しておりませんので、イベントのお問い合わせは上記申し込みフォームからお願いいたします。

 

 

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