NOVILOG

株式会社ノヴィータが運営するブログメディアです。メンバーのこと、文化や価値観、ノウハウ、様々な活動などについて発信します。

ノヴィータ初のフルリモートワーク、1年間の軌跡

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ノヴィータ広報担当 中根です。

今回は、2017年にノヴィータではじめてフルリモートワークを行った社員のストーリーをご紹介させていただきます。

このメンバーはママ社員で2015年9月に入社し、当初は人材サービスの営業を担当。オフィスに出社するスタイルで1年あまり勤務した後、2017年1月に遠方に転居し、同時にリモートワークを開始しました。当初は営業を行っていましたが、2017年7月からはバックオフィスとして、営業事務を主に担当していました。2018年2月に第二子を出産した後は育休を取得して復帰、2019年7月まで期間にして4年弱、ノヴィータに勤務してくれました。

現在のように「柔軟な働き方の会社」と誇れるほどノウハウも中身も整ってなかったところから、ノヴィータの働き方を切り拓いてくれたといっても過言ではありません。当時の様子を知るメンバーからは大変だっただろうという声も聞きますし、私も取材対応等で彼女のエピソードを話すことが多くあります。フルリモートワークを複数人受け入れ、昨今の全社員フルリモートワークがスムーズに移行できた今の文化の礎を築いてくれた彼女とまた、一緒に働けたらいいなと思っています。

2018年の年始、フルリモートワーク1年間の振り返りとしてインタビューを行っており、ノヴィータにおけるフルリモートワーク最初の事例という貴重な声でもあるので、一部再編集して掲載いたします。

※2018年3月26日掲載の記事を一部編集


(インタビューここから)

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転居前、リモートワークのトライアルについて社内発表している時の様子

会社からリモートワークの提案。業務範囲を見直し実現

-リモートワークをすることになった経緯を教えてください。

2015年9月に営業として入社した時から、育児との両立のため柔軟な働き方(一部在宅勤務)を希望する気持ちはありましたが、前職と異なる業種であることや、新しい環境でいきなり特殊な働き方を取り入れることをためらっていました。営業という職種柄、直行直帰を有効活用したり、子どもの発熱時のみ在宅に切り替えたりと融通をきかせやすく、休みも取りやすい環境だったので働き方に関してそれほど大きな不満は持っておらず、転居が発生しなければリモートワーク(在宅勤務)に挑戦したいという意思表示はしなかったかもしれません。

遠方への転居が決まった時、私はまず退職を考えました。その相談の際に会社からリモートワークを提案してもらい、以前から気になっていたリモートワークに挑戦したい気持ちが強くなったと同時に、これまでの業務に対する姿勢を評価してもらえた嬉しさがありました。一方で、「働き方が変わっても同じ成果が出せるか?」という不安もありました。ですが、変わらない成果を出していこうと気負わせるのではなく、どの程度やれるか試してみようという会社の雰囲気があり、それもありがたかったです。

当初は業務範囲の見直しから始まり、転居前の3ヶ月間でリモートワーク(在宅勤務)を実践。一部の業務変更も行い、物理的に不可能になることをどうリカバリしていくか? 他のメンバーへの負荷はどうなるか? 等、自身も周囲も明確なイメージを持つことができた結果、住む場所(働く場所)が変わってもリモートワークで就業を継続できることになりました。

 

周囲との連携・自己管理によって公私のバランスを調整

-転居し、遠方からリモートワークしたことでのメリットを教えてください。

オフィスに出社していた頃と決定的に違ったのは、通勤に時間を費やす必要がなくなり、時間を捻出・調整しやすかったこと。転居先で子どもが入園するまでの3ヶ月間は非常に苦労しましたが、周囲との連携・自己管理によって公私のバランスを調整していく点はオフィス勤務時と変わらなかったので、やりくりはしやすかったです。

本当は、ノヴィータの営業機能を切り出して地方展開したいという、遠方リモートワークならではのビジョンもあったので、それは頓挫してしまって心残りはあります。ですが、仕事と家庭を両立していく中で取捨選択は必要になるとこの件で改めて実感できました。担当業務を見直すことで精神的な負担は軽くなったし、その時間を使って結果的に新しい業務に挑戦できたことはよかったと感じています。

 

-コミュニケーションについてはどうでしたか?

オフィスに勤務していた頃、上長含め部内のメンバーが営業活動で不在にしていることが多くありました。なので、複数の連絡手段を駆使して連携することや、報連相の温度感については、主に営業として勤務していた前半はそんなに変わらなかったと思います。

バックオフィスに異動した後半は、業務変更・部署異動に伴って接するメンバーが変わり、そして今まで密接に関わっていた営業メンバーとの関わり方が若干変わったため、少し戸惑う部分もありました。

コミュニケーションについては社内外問わず日頃から意識して取り組んでいたため、連絡の滞りによって業務に大きな影響を及ぼすことはなかったです。社外の方からも、返信が早い・連絡がつきやすい人だと認識してもらえていたと思います。

社内での当事者同士のリアルなやり取りは確かに減りましたが、逆に夫に話を聞いてもらうことで第三者の意見を得て、自分も第三者視点を持つことができるようになりました。社内のメンバー同士では、ものにより建設的にはならないこともあると思うので。

 

自分の事例から他事例を増やし、リモートワークの課題に取り組む

-リモートワークでの課題は何かありますか?

平日のしわ寄せがない限りは、土日や夜間は意識的に仕事から離れるようにしていました。ですが、必ずしも他のメンバーが同じ感覚とは限らないので、遅い時間に電話やメッセージが届くことをストレスに感じることはありました。

特に2017年は、会社の動きが激しい1年だったと思っているので、情報の把握が遅れたり、キャッチした情報が正確性に欠けることもありました。また、オフィスに行かないなどで社内との関わりが減ることで、私自身の会社に対する興味も薄れてしまいがちで、それは少なからずモチベーション低下に繋がっていたと思います。

 

-リモートワークという働き方について、ノヴィータならではだと思う部分のご意見をお聞かせください。

まず、リモートワークに挑戦できる環境があることが大きなプラス要素だと考えています。自分がリモートワークを開始した1年前は、まだノヴィータにおける事例がほとんどなかったため、労働条件をどうするか? 課題に直面したときどう解決するか? などと手探りな部分が多くありました。

それから1年が経過して、会社の他メンバーが一定期間、遠方でのリモート勤務を取り入れる事例ができ、公私の両立に課題を抱える社員の就業継続をサポートしようという会社の姿勢がより実感できるようになりました。

今後の課題として、不平等さを感じたり業務のしわ寄せがいっているメンバーへのケアにきちんと取り組むことや、「メンバーに合わせて柔軟に対応してよい部分」と「組織の制度としてきちんと定めるべき部分」を切り分けて明確にしていく必要があると思っています。

 

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試運転で終わったリモート勤務1年目。育休復帰後に活かしたい

-2018年2月出産予定(取材当時)で、産休育休を取得されます。復帰後も就業継続を考えてくれていることは、会社としてもありがたいです。ぜひその意思を詳しく教えてください。

リモートワーク1年目は試運転で終わってしまい不完全燃焼な部分があることと、他のメンバーの業務やスキルとの兼ね合いもあり、もともとの業務には戻さないと言われているので、それはすなわち新しい業務に挑戦できる可能性が非常に高く、そのことに対する意欲があります。

これまで縁がなかった地方に住み、家族経営の家におり、乳幼児のママであるという、気持ち的に窮屈に感じやすい環境にいると思われるため、家庭とは別の環境・別の顔を持っていたい気持ちも大きいです。

 

-ご自身は、復帰後の仕事やキャリアをどう考えていますか?

ライフステージが変わるにつれて仕事に全力投球型ではなくなったものの、出来る限り仕事は続けていきたいと思っています。
育休明けもまた手探り状態から始めることになると思いますが、自分に最適な公私のバランスを見つけて、自分と家族に無理のない範囲で新しい業務にもチャレンジしていきたいです。
また、近い将来、夫の会社を手伝うことになると思うので、経営に近い部分での業務経験を積んだり、複業の可能性も探っていければと思います。

 

-最後に、リモートワークという働き方で、やってみたいことがあれば教えてください。

自身のリモートワーク経験を事例として、自分が積極的に社外へ発信することにはあまり興味がないのですが…笑。会社から離れた場所で働いているからこそ、社内の環境や制度を整えたり、社内で働くメンバーのケアに関わりたいという気持ちがあるので、注力していきたいです。

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(インタビューここまで)

 

「柔軟な働き方のリアル」を積み重ね、学びを社外に発信

取材時に、「振り返るといろいろ変化も激しく、ネガティブな要素も多いように思いますが、2017年は試運転期間だったこともあり致し方ないのかな〜と振り返ってみて思っている」と言っていたのが印象的でした。

2018年は、世の中はリモートワークという目新しい「形」に注目が集まっていた時期。ノヴィータで実践してみて、「形」だけでは成立しないようだと薄々気づいていたところに、インタビューで「私自身の会社に対する興味も薄れてしまいがち」と彼女が言っていたのを聞いて、同じ場所に集まらなくてそれでも会社たらしめるために何が必要なのか、広報として考えていきたいと思った覚えがあります。

話を聞いていて、「この内容はノヴィータという会社のリアルでもあるし、会社組織におけるリモートワークでのリアルでもあるな」と考え、回答のほとんどそのままを当時ブログにてご紹介しました。取材からさらに2年経ち、多くの会社がリモートワークという「形」にせざるを得ない状況になった今、まさにこのインタビューで言及してくれたような課題へ、直面している方は増えているのではないでしょうか。

この2年の間に、ノヴィータでは、柔軟な働き方の事例もフルリモートワークのメンバーも一気に増えました。「同じ場所に集まらなくてそれでも会社たらしめるために何が必要なのか」は、取材当時はぴんときていませんでしたが、その後も日々試行錯誤し、このご時世で全員リモートという状況になって少しずつですが見えた気がします。きっと、会社側の姿勢とメンバー側の努力の両方が大前提としてあった上で、日々の業務に必要な情報へ問題なくアクセスができ、オンラインコミュニケーションも活発になされることによって信頼関係を築いていけているのだと思います。

ノヴィータはこれからも、いままでのルールに固執せず変化し、柔軟な働き方の先駆者として、試行錯誤と情報発信を続けていきます。