ノヴィータ広報担当 中根です。
ノヴィータには、兵庫県豊岡市以外に、他の地方に住むリモート勤務メンバーが複数人います。その中の一つ、会津若松市の拠点にいるのが営業の田中。2016年に入社し、営業部署の成長に大きく貢献してきたチームリーダーです。社会人になってから、将来は地元に帰って働きたいと願っていましたが、この夏にUターンを叶え、会津にオフィスを開設しフルリモートワークをしています。
田中のリモート勤務は、「営業がフルリモートワークでできるのか」という、会社の挑戦でもあります。営業職という、不可能ではないかと思われる職種で連携しリモート勤務を叶えることは大きな挑戦であり、ノヴィータの今後の価値向上にもつながっていくものと考えています。
今後、顧客開拓や、地方拠点の先行事例である豊岡事業所の事例を活かした地方活性化にも意欲的に取り組んでいきます。このフルリモートワークに移行する前は、東京を拠点に月1回、1週間のリモートワークをしていたことから、こうやってフルリモートワークに移行しても、色々紆余曲折はありつつ解決し、チームで営業活動をし続けられるのでは、と思っています。
思いを伝える情報デザイン
現在、田中は本社のメンバーと連携し、東京の顧客・パートナーへの営業、そして会津の顧客・パートナー開拓も行っています。さらにそれだけでなく「会津だからこそ」できる取り組みを広げています。
7/23には、田中の母校である会津大学短期大学部の2年生、約20名に向けて、授業をさせていただきました。
授業テーマは「思いを伝える情報デザイン」について。大学で学んでいるデザインという要素を取り入れつつ、就職を控える2年生のために自己分析や企業分析のワークも取り入れました。田中自身がお世話になった短大のため、そこに通う後輩のためにできることをしたい。これから社会へ出て、自己実現をしながら働く後輩たちに、これからの時代を生き抜いていくために大切なことを、本授業を通して伝えられればと臨みました。
授業の導入では、「デザイン」という言葉と「働く」という言葉について、田中が感じていることや社会から求められていることを共有。
社会の求めるデザインというものが、急速に変化してきている。「バナーが作れます」「ポスターが作れます」「フォトショップ、イラストレーターなどのソフトウェアを使えます」というだけのツールの使い手ではダメ。
「問題解決をデザインする人」「ビジネス全体を設計しデザインしていく人」「ビジネスターゲットへ思いを伝え、考えて実行させられる人」が求められてきている。これができる人こそがデジタル時代のデザイナーであると考える。
お金というのは、働いた時間や内容の対価ではなく、働きで生まれた価値の対価である。
自分の価値を今一度考えてもらうため働きかけた後、続けて、ビジネスモデルキャンバスという、ビジネスを進めるにあたって重要なことの9つが相互にどう関わっているのかを図示したものを使って価値の中身をもっと明らかにするワークを行いました。
また、ビジネスも人間と一緒で、価値を世の中に提供し続ける必要があります。内定先や進学先、就職希望企業などを頭に浮かべてもらい、これらの企業価値を書き表すために求人票を制作していただきました。求人票を制作してみることにより、自身がそこのメンバーになったつもりで、実際に組織の価値提供について考えることができます。
自己分析:ビジネスモデルキャンバスを活用して、自分の価値を見直す・表現してみる
企業分析:自分が行きたい・行く会社(進学先)の求人票を作って、会社(進学先)の価値を表現してみる
いずれの課題にも、正解はありません。正解らしいことを当てるよりも重要なことは、今回考えた中身を絶えず考えていくということです。それをすることで、自己を見直し、結果として価値を高めていくことができるというメッセージを込めました。
思いを伝えた先に、課題解決がある
学生への授業は、田中にとっては初めての試み。反省点や課題点が山積みだったようで、中でも、「人に「思い」を伝えることって、こんなにも大変なのかと、改めて痛感した1日でした。」という田中のコメントが印象的でした。大変によい経験となったようです。
また、田中が授業を準備した際に残したメモには、以下のコメントがありました。
私は就職で東京に出たが、今年の6月から地元である会津若松市に戻り、好きな会社で好きな仕事が出来ている。将来地元に戻ってきて働くということは実は私が10年前に描いていた理想像であって、ちょうど10年たった今、自己実現を達成することができたと思っている。これは、様々な経験をし、自身の力で切り拓いてきた未来であることはもちろんだが、周りの方々の協力のおかげでここまでくることができたこと。私がどのようにして自己実現を達成してきたのか、自己実現のためには何が大切で、意識をしないといけないことなのか、今回の授業を通して感じ取ってもらいたい。
今回の授業後、担当の先生とノヴィータとで行った振り返りでは、以下の内容が話されました。授業にて回収いただいたアンケートもあわせてブラッシュアップをし、今後に活かしていきます。
学生は、お金の話とデザイナーの種類の話に一番興味を持ってくれた。ビジネスモデルキャンバスの内容はエントリーシートの書き方などの実利に紐づくため、就職先が決まっている学生はアンケートの内容も事前記入の課題の内容も充実していた。一方、まだ「働く」ということに実感が沸かない学生にとって少し難しい内容だったかもしれない。もっと実践形式の内容を盛り込んでもいいかも。
ノヴィータが取り組んでいるデジタルマーケティングは、インターネットに関わる技術を活用しつつも最終的には、伝えたい「思い」が大事になります。どの人に、どの思いを届けるか。届けるために使う技術を、どの思いで選び、活用していくか。それらの思いを込めて技術をも駆使し、届けたい相手に届けた先に、課題解決があるのだなと改めて認識する取り組みにもなりました。
今回の授業で扱った「働く」と「デザイン」の2つは、ノヴィータにおいて常に考えていきたいことでもあります。今回の授業内容は、ノヴィータにおける「働く」「デザイン」の捉え方を端的に表していると思いました。今後も機会があれば、田中をはじめ弊社メンバーから、このような話をする機会を持ちたいです。
今回の授業実現にご協力いただいた、横尾先生はじめとする皆様、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
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