NOVILOG

株式会社ノヴィータが運営するブログメディアです。メンバーのこと、文化や価値観、ノウハウ、様々な活動などについて発信します。

文化として市役所に根付く業務改革、「Xmeeting」の成果と進化 ~兵庫県豊岡市の部署横断型タスクフォース Xmeetingの運営に学ぶ~Vol.1

豊岡市では、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、若手・中堅職員を中心に部署横断型のタスクフォース「Xmeeting(エックスミーティング)」を2023年に立ち上げました。

Xmeetingは、メンバー自身が現場の課題を見つけ、解決策を考え、実際に行動へ移すことで、市役所全体に新しい働き方や業務改革の文化を浸透させることを目的としています。
当初のメンバー選抜には、職員のDX特性を「見える化」するアセスメント(DXタイプ診断)を活用。DX適性や変革特性が高い職員を客観的に把握し選出。さらに、Xmeetingは豊岡市役所の中で人材育成を行う場としても機能していました。

NOVILOGでは、立ち上げの経緯や立ち上げメンバーの挑戦を取材し紹介しました。

各自の「やりたい」のため、変革特性が高い人で協同する ~兵庫県豊岡市におけるDX人材育成の取り組み~ Vol.1
https://blog.novitanet.com/entry/2023/10/25/080000


自治体の課題解決において大事な3つのこと ~兵庫県豊岡市におけるDX人材育成の取り組み~ Vol.2
https://blog.novitanet.com/entry/2023/11/01/080000

 

今回は、その後の変化に迫ります。
スタートから3年、現場にはどのような意識改革が生まれ、組織としてどんな成果が現れてきたのか――。豊岡市DX・行財政改革推進課の皆さんに、Xmeetingの歩みと成果について伺いました。

お話をお伺いした方々
豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 課長補佐 山内 真弘さん
豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 係長 伊崎 実那さん
豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 主査 大谷 祥悟さん

 

ノヴィータとの関わりとXmeeting

豊岡市との協働から始まったDX推進の歩み

豊岡市が直面していたのは、若者の市外流出という大きな課題でした。2015年に市が行った調査では、就職や進学で市外に出た若者のうち、4年後に豊岡へ戻ってくる割合は男性が2人に1人であるのに対し、女性は4人に1人にとどまっていました。
この結果を受け、豊岡市では「女性が地元に戻っても、働きやすく、働きがいを感じられるまちづくり」を目指し、まずワークイノベーション推進によるジェンダーギャップ解消に着手。
あわせて、少子高齢化と人材確保の難しさを背景に、豊岡市ではDXを活用し、職員が“人にしかできない仕事”に集中できる環境づくりに取り組みます。
デジタルを活用して市民生活を豊かにすべく、さまざまなDX推進を行ってきました。

東京に本社を置くノヴィータは、ワーキングマザー向けのWebメディア運営や、子育て中の女性の時短勤務・リモートワークなど柔軟な働き方の実現に取り組んできました。こうした知見を生かし、地域での雇用創出にも貢献できると考え、豊岡市内に住む女性を複数人採用し、在宅勤務に取り組んでもらうことに。それぞれのメンバーがデジタルを活用し在宅勤務をかなえた経験を活かし、2021年からは豊岡市で、女性のための「デジタルマーケティング講座」を提供しています。

DX・行財政改革推進課の誕生とXmeetingのはじまり

また、豊岡市に2022年度新設された「DX・行財政改革推進課」は、市長の変革ビジョンのもと、デジタルも使った行政改革を担う部署としてスタート。
2023年度、行政改革プロジェクトのひとつとして、DX人材育成プロジェクト「Xmeeting」が立ち上がりました。

DXタイプアセスメントを用いて、変革特性や意欲の高い職員を選抜し、「市役所のリソースをどう活かすか」「外部の力をどう取り込むか」を出発点に挑戦が始まりました。
当初、第1回のXmeetingではノヴィータ創業者の小田垣が外部ファシリテーターとして参加し、職員たちの意見を引き出しながら、議論の方向性をともに考えました。

今回は、DX・行財政改革推進課の3名にこれまでの歩みを振り返っていただきました。
前回の記事に登場した2名に加え、2025年度に初めて運営側として関わったメンバーにもお話を伺っています。

(左)豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 係長 伊崎 実那さん
(中央)豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 主査 大谷 祥悟さん
(右)豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 課長補佐 山内 真弘さん

2つのテーマが庁議で承認。文化として根付くXmeeting

「Xmeetingはすでに豊岡市役所の文化」

インタビュアー
立ち上げ当初、Xmeetingについてインタビューをさせていただいてから、2年ほど経ちました。3年目の今、運営側や周りからはどのような評価をされているのかをお教えください。

山内
私たち運営側も、最初はまったくの手探りでした。2年目には、1年目とは適性の異なるメンバーを集め、試行錯誤を続けながら、ようやく3年目です。
当市役所の経営層からは「Xmeetingはすでに豊岡市役所の文化だ」と評価をいただいています。少しずつ市民権を得て、価値が認められてきたと感じますね。

伊崎
大きな成果として、Xmeetingから生まれたプロジェクトが “豊岡市のスタンダード”として正式に採択されたこともあります。
「ウェルビーイングなチーム環境づくり」や「会議で幸せな職場をつくる(=会議のやり方改革)」の2つのテーマが、2025年4月に市のトップ会議である庁議で承認され、市役所全体へ「これを標準ルールへ」と発信されました。

大谷
「ウェルビーイング」という言葉も、当初は謎の横文字でしたが、結構浸透してきたという感覚があって。職場の人間関係や働き方含めてウェルビーイング(自分なりの心地よい状態)をつくることを意識している課や係があります。

伊崎
理解を深めるためにアンケートを実施したり、「ウェルビーイングとは何か」を紹介する動画を作ったりと、メンバーのみなさんが職員全体で共有する工夫も続けてきました。現在も浸透に向けて、XmeetingのOBメンバーがこのような職場環境を目指したいと発信し続けてくれています。

山内
初年度に取り組んでくれた1期生の功績が大きいですね。彼らのおかげで「ウェルビーイング」という概念が庁内に認知され、さらに“ミッション(目的)と職場環境がどう結びつくのか”という、これまで役所ではあまり語られなかったテーマまで議論されるようになりました。

市役所内での浸透の結果、上司から送り出してもらう取り組みへ

山内
これまでメンバーはアセスメント結果をもとに選んでいましたが、3年目となる今年は初めて挙手制にしてみました。「やってみたい」という前向きな気持ちを重視した結果、また新しい価値が生まれるのではとワクワクしています。
さらにうれしかったのは、3年目のメンバー募集の際に、各課の課長さんが部下に「行ってきて」と背中を押してくれたことです。これは本当に大きな変化だと感じました。

インタビュアー
前回お話を伺った際は、Xmeetingに参加するメンバーの上司に、まず活動内容を理解してもらうところからのスタートでしたよね。
3年目に至っては、「行って学んできて」「ノウハウを持ち帰ってきて」と快く送り出してくれる部署も現れるようになった。その変化は大きいですね。

伊崎
そうなんです。加えて、メンバーの上司から「あの人は優秀だから、ぜひ参加させてやってほしい」と言っていただくことも。
上司が自ら肩をたたいて「行っておいで」と送り出してくれる。運営側として、それが何よりの評価だと感じています。

山内
3年目でやっとXmeetingの運営体制が形になり、振り返ると「1年目からこういうところに行き着きたかったんだな」とようやく理想に近づいてきたと感じています。

豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 課長補佐 山内 真弘さん

3年間の経緯

結論として非常に素晴らしい成果が得られているXmeeting。現在3年目の途中までの、1年目、2年目の変化や手ごたえを伺いました。

DX適性が高い方を集めた1年目、手探りのスタート

山内
1年目は、まさにゼロからのスタートでした。DX特性が高く、トランスフォーメーションの発想をもって0から1を生み出せる、改革意識の強いメンバーを中心に集めましたが、モチベーションや温度感にはばらつきがありました。
ですが運営側も「どう進めていけばいいのか」が分かっているわけではありません。「なぜ自分がこの取り組みに関わっているのか」という参加メンバーの“納得感”をうまく醸成できなかったところがありました。
時には予想外の意見が飛び出すこともあり、伊崎さんと「どうやったら皆が同じ方向を向けるのか」と、毎月頭を抱えていました。

伊崎
明確な進行ルールもない中で、運営としても手探り。プロジェクトベースの業務(※)に私自身も含めて慣れていない職員が多く、決まった型のない状態から始めた難しさがありました。
そんな中でも、DX特性の高いメンバーたちの行動力には助けられましたね。もともと改革意識が高い人で構成されているので「どういう風にやっていったらいいか」を自分たちで見出してチームごとに進めてくれました。スキルが高く、最終的に形にした成果物は、さすがの完成度でした。
運営側として常に意識していたことは、「どうすれば忙しい日々の業務にプラスして、Xmeetingに参加してくださっているメンバーのモチベーションを保ち続けられる?」という問いで、そこに心を砕いていましたが、なかなかうまく行かなくて。

(※)プロジェクトベースの業務:ここでは、ゴールや成果物は決まっているが、達成への道筋、方法は決まっていない業務を指す。部門や部署を横断したメンバーで編成し、必要に応じてスキルやリソースを最適に配分しながら進めることが多い。ゴールに加えて手順も決められている定型化された業務とは、進め方が異なる。

インタビュアー
当時、メンバー側で参加されていた大谷さんはいかがですか。

大谷
私はその1年目にメンバーとして参加していました。お二人の話を聞いていると、改めて事務局と運営メンバーとは全然見え方が違うと思いました。
月1回の会議に参加し、通常業務に加えてXmeetingの活動を進めるのは、正直大変でした。
「なぜ自分が選ばれたのか?」と戸惑いがあり、人によっては“やらされている感”を抱えているメンバーもいたと思います。「自分たちの評価よりも事務局側の評価になるんじゃないの?」という思いもどこかにありました。
最初はゴールも見えず、戸惑いの連続でしたが、ある時「自分たちがやりたいことをやっていいんだ」と気づけた瞬間があり、そこから主体的に動けるようになり、各チームで議論が一気に深まっていきました。とはいえ当時は「1年で結果を出さなければ」というプレッシャーもあり、どうしても縮こまってしまった部分もあったと思います。それでも、市長・副市長・経営層への発表に向けて、全員が最後まで走り抜けた――あの緊張感が、今思えば原動力だったのかもしれません。

デジタイズ適性の方を集めた2年目、受け身から主体へ

山内
2年目はデジタイズ適性のある職員を中心に選出しました。1期生がDX特性が高い0→1を生み出すことが得意なタイプだとすると、デジタイズ特性の方は、自らの仕事をコツコツと上手に回して拡大させる力があるタイプの方で、Xmeetingの進み方も大きく変わりました。
プロジェクトベースの動き方に不慣れな人から「何をやったらいいのですか?」と問われることも多く、「自ら考えて動くことの難しさ」を痛感しました。
メンバーが課題を自分ごととして捉え、意見を出せるようになるまでに、4回ほどの会議を重ねる必要がありましたね。
この経験を通じて、アセスメントの結果がチームの特性を把握する上でいかに有効かを、改めて実感しました。

伊崎
そんなときも頼りになったのが、1期生の存在です。
DX特性の高い1期生を各チームに2人ずつ配置し、経験者としてリードしてもらいました。そのサポートがあったからこそ、2期生も徐々に主体性を発揮し始めたと思います。

大谷
私も1期生として、今度は“支える立場”で関わりました。自分がプレイヤーではなくマネージャーとして、どう背中を押すか、どうチームを引き上げるかを意識して動いていました。
2期生の中にはさらに「やらされている」と感じるメンバーが多かったと思います。通常業務に加えての取り組みなので、負担も大きかったでしょう。
それでも活動を通じて、「自分以外にも同じように業務を良くしようと頑張っている仲間がいる」と気づけてつながれたことが、大きな収穫でした。
結局のところ、業務改革とは“自分の仕事を楽にすること”で終わらせず、“全職員の働き方を変えること”。その意識の芽生えこそが、2年目の最大の成果だったと感じます。

3年目は「挙手制」に。モチベーションで集まったチームが生む化学反応

伊崎
1年目、2年目でやってきたことを経て、運営側としても多くの学びがありました。
ヒアリングやアンケートを重ね、変えられる部分はできるものはすぐに、難しいことも粘り強く改善してきました。
2年間で、Xmeetingという取り組み自体が庁内で広く知られるようになり、「あの活動でこんな成果が出ている」と、内部の掲示板やお知らせだけでなく、他の自治体や企業などの外部にも視察やイベントなどでも共有し、評価いただけるまでに成長しました。
そして3年目でようやく型が見えてきたタイミングで、挙手制を導入しました。1期生から「モチベーションとチーム構成が何より大事」という声をもらっていたこともあり、今回は若手メンバーを中心に募集形式としました。
また、1~2年目は同じテーマで活動していましたが一区切りしたことを受け、3年目はテーマも刷新しています。職員アンケートで意見の多かった「職員全体が課題だと感じていること」に取り組むXmeetingへ進化しました。
中間発表や市長報告に向けたマイルストーンを設け、ようやく「進め方の型」と「挑戦の自由」が両立できたと感じています。

参加しやすい環境を整え、挑戦を後押しする仕組み

伊崎
Xmeetingでは職場が離れているため月に1回しかリアルに会えないチームもあり、会議と会議の間はSlackを活用したオンラインのやり取りが飛び交います。
運営としては、会議での様子やSlack上のコミュニケーションを細かく見ながら、必要に応じて声をかけるようにしています。遠慮が生まれる場面などに間に入りつなぐ役割を担ったりもします。
それ以外の見えないところは、アンケートを通じて状況を確認しています。メンバーの気持ちに寄り添うための “コミュニケーションツール”として欠かせない存在です。中には「今は少ししんどい」と正直に書いてくれた方もいます。そうした声こそ、私たちが寄り添うための大切な手がかりです。

山内
また、通常業務にプラスしての活動になるため、少しでも参加しやすくするために庁内副業制度を整備し、週2時間だけ業務外の時間を活動に充てて使える仕組みも作りました。
(庁内副業制度についての詳細は後編に記載
こうした制度で、メンバーが前向きに参加できる土台ができたと感じています。

縦割りを突破し、Xmeetingがあることで組織が変わっていく

インタビュアー
3年目、庁内で広く知られる存在になったXmeetingですが、職員の意識や周囲の反応の変化などをふまえ、改めてどんな手ごたえを感じていらっしゃいますか。

伊崎
Xmeetingは、回を重ねるごとに「豊岡市役所の文化」として根づいてきたと感じています。初期のアンケートでは、「業務外のことをしているようで後ろめたい」「自分たちだけが勝手に動いているように見られるのでは」といった声もありました。
けれど今では、各課長から「Xmeetingに行ってこい」と背中を押されたり、「優秀だからぜひ参加させたい」と推薦される職員も増えています。
この変化そのものが、Xmeetingが“評価される活動”として認知されてきた証だと思います。

山内
市役所は特性上、縦割りの強い組織です。当初は「何をしているかよく分からない集まりに毎月2時間使う」というネガティブな受け止め方もありました。それでも地道に続けていくうちに、少しずつ理解が広がり、今では「Xmeetingがあることで組織が変わっていく」と感じてもらえるようになりました。
市長も、Xmeetingの意義を理解し、オーナーという立場で前向きに関わってくださっています。その姿勢が、活動の後押しにもなっていますね。

伊崎
3年目は挙手制でメンバーを募りましたが、「Xmeetingに出てみたい」と手を挙げた職員が参加しやすいよう、DX課の職員が各課の上司を訪ね、1年間のスケジュールや目的を丁寧に説明しました。挙手に際して必要な書類に上司のコメント欄を設けたところ、多くの上司が前向きなメッセージを書いてくださり、とても嬉しかったです。
「行っておいで」と気持ちよく送り出してもらえる環境づくりは、手間のかかる作業でしたが、組織の信頼を育てる大切なプロセスだったと思います。

「業務改善の意識を、全職員が持てるように」Xmeetingの根底にある思い

インタビュアー
Xmeetingをきっかけに誕生し、庁議で承認された2つのプロジェクト以外にも、新しい動きや広がりが生まれているそうですが、どのような取り組みでしょうか。

大谷
Xmeetingでつながった仲間たちが、共通の課題意識をもとに新しい動きを始めています。
たとえば「デザイン部」と呼ばれるグループでは、資料やプレゼン資料のデザインを学びたいという思いを持つメンバーが集まりました。最終的には、市職員全体のスキルアップにつなげたいと考えています。
今ではそれが、Xmeetingの枠を越えて独自に動くようになっています。
DX推進課が伴走していますが、将来的には“庁内副業制度”を活用しながら、職員が自主的に運営していくのが理想です。自分たちの力で「学び」「改善し」「発信していく」――そんな流れが少しずつ形になってきています。

インタビュアー
大谷さんはXmeetingに1期生として参加する前から、業務改善に対して強く意識をお持ちだったそうですが、Xmeetingに参加して何か変わったことはありましたか。

大谷
もともと私自身、業務改善に取り組んできましたが、できるのは自分の手の届く範囲だけでした。しかし、Xmeetingを通じて、同じ志を持つ人たちとつながったことで、心強い仲間ができたと感じています。一人ではできなかったことも、実現できるようになりました。
「このつながりが、全職員の働き方を変えるきっかけになるかもしれない」――そう感じた瞬間から、メンバー一人ひとりの行動がより主体的になってきたと感じています。

豊岡市DX推進部 DX・行財政改革推進課 主査 大谷 祥悟さん

「続けられる仕組みに」Xmeetingの今後

インタビュアー
3年目となり、1期生だった大谷さんが運営に加わったことは、チームとしての成熟といえそうです。その他にも変化はありましたか。

山内
3年目の今年は「モチベーション重視」でメンバーを募ったこともあり、1〜2年目のように運営が細かく手を出さなくても、チームが自然に動くようになりました。動きのスピードも早く、目的意識を持って行動する姿に頼もしさを感じます。
一方で、私たち運営側の役割も少し変わってきました。以前はミーティングを円滑に進めることが中心でしたが、今はむしろ“メンバーの健康やコンディションに気を配ること”のほうが重要になってきています。活動が活発だからこそ、無理をしていないか、燃え尽きていないかを見守る役割ですね。

3年目、自走期に移りつつある中での運営のあり方

インタビュアー
よりよくなるような歩みを続け、Xmeetingは成果をあげるに至り“自走期”へと移りつつありますね。

山内
今の運営体制をいつまで続けられるかというのは、まさに現在向き合っているテーマですね。2025年度から大谷さんにも加わってもらいました。
ただ、私たちには異動がありますし、誰かがいなくなっても続けられる仕組みにしていかないといけない。
将来的には、DX推進課が運営するのではなく、Xmeetingの卒業生やメンバー自身が主体的に運営していく形などが理想だと思っています。

伊崎
市長が変わっても、この取り組み自体に一貫して前向きに関わってくださっています。
ですからXmeeting自体は続いていくと思うのですが、どうやって“自走”できる組織にしていくかが今後の課題ですね。
DX推進課の枠を超えても動き続けるように、持続可能な仕組みを考える必要があります。

大谷
Xmeetingはもともと「3年で一区切り」で設計して始まったんですよね。このあとについて、実は私たち自身も明確な答えを持っていません。
先程お伝えした「デザイン部」など、Xmeetingのつながりから自然に生まれたチームが動き出しているので、こういう流れが増えていけば、最終的にはXmeetingが自分たちで勝手に回っていくかもしれません。そんな形になるのが理想ですね。

山内
そう。そのためには、今まで3年間で培ってきたノウハウをどう落とし込むかが重要です。今は市長公室直下でやっていますが、将来的にどう位置づけていくのかも考えていかないといけません。
ちゃんと自走できる仕組みを作っておかないと、せっかくの取り組みが残らない気がしています。

まとめ:ノヴィータとしての視点

Xmeetingの3年間を振り返ると、成功のポイントは決して特別な仕組みではなく、「人とプロセスを大切にする姿勢」にあったと感じます。

DXや業務改善と聞くと、デジタルツールや成果物などに注目が集まりがちですが、今回伺った豊岡市Xmeetingでは違う部分にも注目すべきと教えていただいた気がします。

運営側がナビゲートしつつ、個々の考えに寄り添い、関係者が粘り強く前に進めた結果、組織に前向きな変化が広がっていきました。「人に寄り添い、人の思いを大事にしながらプロセスを共有する」という姿勢こそが、Xmeetingの文化を育ててきたのです。

“思いを大事にし、プロセスを共に楽しむ”という土壌が、結果的に持続可能な取り組みへとつながっています。
加えて、仕組みをより長く持続させる視点を持って、運営チームは動かれていました。

今後は、DX推進課の枠を越え、卒業生が主体的に運営を担っていくフェーズとなって、Xmeetingが「挑戦が受け継がれる豊岡の文化」として根づいていく――この取り組みから、読者の皆さんも自分の職場やチームで取り入れられるヒントを感じられるのではないでしょうか。

後編では、Xmeetingがこのように良い取り組みとして成功した理由と言っても過言ではない、運営の裏側にあるマインドや工夫に迫ります。

 

ノヴィータのサービスにご興味がございましたらお問い合わせください!

docs.google.com

 

コーポレートサイトもぜひご覧ください。

www.novitanet.com

 

仲間を求めています! 募集中の職種はこちらから(Wantedly)

www.wantedly.com