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デジタルでの「全国全世界への商売」を実践し知見共有してきた商業部会の取り組み~京都府舞鶴市のデジタル活用~ Vol.2


「デジタルマーケティング講座」開催に伴う舞鶴市の取り組みについての取材、第2弾は、舞鶴商工会議所 商業部会の部会長・久下さんと、副部会長・志摩さんにお話をお聞きしました。

「デジタルマーケティング講座」の成功には、商業部会でのこれまでの活動が大きく影響していました。舞鶴をもっと発展させようと考え、舞鶴を拠点にデジタルを活用して事業をされている2社の存在は、これからデジタルに触れてスキルを伸ばしたい人にむけた「デジタルを手段として使いこなしている」お手本となる存在でした。

お二方には、「デジタルマーケティング講座」のインターンシップ受け入れ先企業としてもご協力いただきました。

今回は、商業部会で「デジタルマーケティング講座」に協力するに至った背景、舞鶴市役所(自治体)とのかかわりなどをお伺いしながら、お二人の舞鶴に対する思いやデジタル活用の考え方、今後の展望を通じて民間側の視点を探ります。第1弾でお話を伺った舞鶴市役所の後さんもご一緒に、お話をお聞きしました。

今回の取材対象者
舞鶴商工会議所 商業部会 部会長 久下 幸典さん(有限会社キクヅル)
舞鶴商工会議所 商業部会 副部会長 志摩 幹一郎さん(株式会社ウッディーハウス)
舞鶴市産業振興部産業活力課 課長 後 厚史さん

今回の連載 <京都府舞鶴市のデジタル活用>

 

ノヴィータで提供したデジタルマーケティング講座について

舞鶴市の「デジタルマーケティング講座」は、働きたい女性や市内事業所の従業員を対象とした、デジタルマーケティングのスキルを習得するためのプログラムです。受講場所を選ばないオンデマンド動画教材の視聴で「在宅学習」と月1~2回程度の「対面式のスクーリング」を組み合わせた内容で、ノヴィータが講師を担当させていただきました。
講座については、こちらの記事をご覧ください。

市民向けデジタルマーケティング講座開講と一緒に行った「企業向けデジタルマーケティングセミナー」

舞鶴市の市民に向けた「デジタルマーケティング講座」は2023年に開講。同時期に、企業に向けて「デジタルマーケティング スタートアップセミナー」を開催しました。

「デジタルマーケティングって言葉はなんとなく知っているけれど、一体何から始めたらいいのか分からない」「デジタルマーケティングに取り組み始めたけれど、これであっているのか不安だ」など、デジタル活用に興味がある企業の方に向けた内容です。

このセミナーで指す「デジタル活用」とは、インターネットおよびデジタル技術・ツールを利用して、業務やマーケティング活動を効率化したり、顧客との関係を強化したりすることを指します。例えば、SNSやWebサイトといったデジタルチャネルを使用して商品サービスを宣伝したり、販売したりすることなどです。
セミナーでは、ビジネス展開に生かす「デジタルマーケティング」の重要性や、効果的な活用方法、始めるための具体的な一歩について伝えています。また、事業者同士での交流や情報共有をできる機会にもなっており、地域全体のデジタル化の推進に寄与する内容となっています。

「デジタルマーケティング講座」の開催では、受講のその先である就労支援に結びつけたい思いがあります。一方で、受け入れる企業にデジタル活用の土壌がないと、就労に結びつかないという課題が起こります。
この課題は他自治体も同様にあり、他自治体でも市民向けの講座とあわせて企業向けにデジタルマーケティングセミナーを行っていますが、舞鶴市は「市民向け講座を開講したばかりの初年度から」企業向けのセミナーも実施されています。

企業向けセミナー開催にあたって、舞鶴商工会議所の商業部会に協力を仰いでいます。舞鶴市内でデジタルを活用し事業を展開されている先駆者の久下さん(有限会社キクヅル・商業部会 部会長)と、同じくデジタル活用の先駆者である志摩さん(株式会社ウッディーハウス・商業部会 副部会長)のお二人をパネリストとしてお招きしました。セミナーでは、ノヴィータ創業者である小田垣も含めてパネルディスカッション形式で、デジタルマーケティングについてお話いただきました。

このセミナーは市民向け「デジタルマーケティング講座」の前段にもなるセミナー内容で、市側はなぜデジタルスキルが必要なのか?を人材を受け入れる企業側に知って欲しい、事業者向けの啓発活動の狙いがあります。
お二人の実際の事業経験から「サイトは24時間働いてくれる優秀な営業マンみたいなものなので、投資するほうがビジネスを大きくできる」ことをお伝えし、ネットビジネスの可能性をお話してくださいました。

久下さんと志摩さんのご紹介

左:舞鶴商工会議所 商業部会 部会長 久下 幸典さん(有限会社キクヅル)
右:舞鶴商工会議所 商業部会 副部会長 志摩 幹一郎さん(株式会社ウッディーハウス)

 

お話を伺った久下さん、志摩さんお二方の経歴をご紹介します。

舞鶴商工会議所商業部会の部会長を務めている久下さんは、有限会社キクヅルの代表をされています。着物レンタルのネットビジネス「ハカマレンタルドットコム」を運営されています。

舞鶴市に拠点を置き、日本全国のお客様へさまざまな衣裳(ウェディング・振袖・袴・七五三・礼服・メンズ衣裳など)のレンタルなどを中心にサービスを提供しています。また、ウェディングドレスメーカーとの提携を通じてブライダル関連ビジネスにも進出し、全国のホテルや結婚式場へのドレス卸も手がけています。さらに、写真スタジオを運営し、婚礼や家族の重要なイベントの撮影サービスも提供しています。
扱っているものが婚礼衣装・着物など高単価なものゆえに「実物が見たい」というお客様も多くいらっしゃるため3年前に東京・青山に実店舗も構え、お客様への要望にもよりそったネットショップづくり、店づくりをされています。

商材の特長として、ふくよかな女性に似合うプラスサイズの衣装を幅広く、専門に取り扱う点で、大変好評を得ていらっしゃいます。

舞鶴商工会議所商業部会の副部会長を務めている志摩さんは、株式会社ウッディーハウスの代表をされています。舞鶴市を拠点として、地域の方に愛され続けるアパレルカンパニーを目指し、「地方にも本物を」をコンセプトに商品をセレクトし、事業を展開していらっしゃいます。現在では本社を構える舞鶴をはじめ、京阪神地区を含めて13店舗を出店し、オリジナルブランドも展開。ネットショップを通じてアジアや欧米などの海外にもファンを広げており、リアル店舗とネット通販を融合させて順調に業績を伸ばしています。

また、舞鶴のランドマーク「舞鶴赤れんがパーク」の運営にも携わっています。海軍ゆかりの歴史的建造物である赤レンガ倉庫が建ち並ぶ舞鶴市を象徴するエリアであり、市の中心部という好立地に位置します。年3回、舞鶴赤れんがパークでは地元のこだわりショップやクリエイターとのコラボイベントを実施、そのイベントでは2023年のGWの3日間で約4万5千人の来場者を記録するほどです。
「舞鶴赤れんがパーク」にはコワーキングスペースも入居しており、スタートアップの起業家たちやビジネスマンが集まり、様々なビジネスや動きが生み出されている場所にもなっています。
2024年9月には、赤れんがパーク隣接地に複合商業施設atick(アティック)もオープンし、「地域活性化」に向けた取り組みを強化されています。

インターネットを駆使した事業をされ舞鶴市でデジタル先駆者としてだけでなく、地域活性化や地域貢献にも力を入れている企業です。

舞鶴にもともとあった「デジタルの活動」

久下さんは大学進学を機に舞鶴を離れ、大阪で就職されていたそうですが、今から19年前に舞鶴に帰ってきた際に「ハカマレンタルドットコム」というネットショップを立ち上げました。当時は、「楽天」が出始めたくらいで、ネットでものを買うことをしたことがない人が大半の時代でしたが、当時からデジタルの可能性や将来性を見込んでいました。

「舞鶴という小さな市場だけでは生きていけない」という思いでネットビジネスを始めたところ、「自分が愛する舞鶴に住みながら商売をしていくにあたって、ネットビジネスによって世界が広がった」と思ったそうです。

舞鶴商工会議所 商業部会 部会長 久下 幸典さん(有限会社キクヅル)

 

商業部会の部会長という責任あるポジションに就いた際に、舞鶴というまち全体がもっと稼げるようにしたいと思い「舞鶴市外からお金を集めるのが大事だ」という発想から、ネットビジネスを行いたい方向けに、商業部会内で2023年3月から「ネットショップ(EC)運営勉強会」を定期的に開催されています。

「ネットショップ(EC)運営勉強会」の取り組みと、インターンシップ受け入れのご協力

「ネットショップ(EC)運営勉強会」では、久下さんや志摩さんがネットショップ運営で得た知識と経験をノウハウとして、他の事業者や起業家へ教えています。

お二人の事業経験から、舞鶴市を「稼げるまち」にするために、デジタルを活用して舞鶴市外へ事業を展開し、いかにお金を集めるかを模索する中の取り組みのひとつでした。勉強会では、ネットショップにまったく携わっていない人でも理解できるようにゼロから教える内容にしたそうです。

例えば、ネットショップで「売れる」ようにするには、閲覧してくださる方(顧客)が「買いたい」と思っていただくことが重要です。それは、商品の撮影方法、キャッチコピー・文章作りなどが肝となり、知識が必要となります。

久下さんの会社「キクヅル」、志摩さんの会社「ウッディーハウス」のオフィスへ実際に見学に行ったり、そこで研修をしたり、撮影の人や物の撮影の仕方を教えていたり、スマホ利用でもきれいに撮れる手法を教えたりなど、プロのスキルを余すことなくお伝えしているそうです。
ネットショップに出店するにはモールも数多くあるので、各モールの特徴や、自社サイトを立ち上げる場合のメリット・デメリット、在庫管理ツールの使い方などにもわたります。

本来はお金を払って学ぶような、有料級といえる内容だと思いますが、舞鶴市の発展のために、地元でデジタルを活用して事業を興せる手伝いになればと、ネットビジネスを始めたい舞鶴市の事業者であれば無料、フルオープンでノウハウを教えていらっしゃいました。

ただし、教えることはできるけれど、実際に行動するのは本人次第。商業部会では、行動のきっかけづくりをされているとお話されていました。

舞鶴市役所の後さんも、この勉強会に何回か参加されています。こうした活動によって、民間の事業会社の中での需要や、商業部会で「デジタル活用」の重要性やすでに教えている環境があったからこそ、舞鶴市役所主催の「デジタルマーケティング講座」の開催がスムーズにできたとも言えます。

市民向け「デジタルマーケティング講座」受講生を対象とした、インターンシップの受け入れもお二人にご対応いただきました。
知識だけを取得して終わるのではなく、実際にどのように仕事に活かされるのかアウトプットする場を実際に持つことはとても重要であるとともに、市民向け講座の大きな特長です。
インターンの受け入れは、すでにデジタルマーケティングを実践されているキクヅルさん、ウッディーハウスさんだからこそできたことでもありました。受講生にとっては、実際に取得した知識が実際の現場でどのように活かせるのか、体験ができる貴重な機会をいただきました。

社内見学の受け入れによる、地元や社員への様々な効果

ウッディーハウスさんでは、「ネットショップ(EC)運営勉強会」での見学・研修のほか、希望者の方や中学生、高校生の職業体験といった社内見学の受け入れを積極的にされているそうです。

舞鶴は、市内に大学がないため進学希望の学生は市外へ出て行ってしまいます。その後、働く場所がないことで戻ってこない若者が多いという事情がありました。
しかし、そもそも学生が仕事自体を分かっていない、見えていないというのもあるので、舞鶴市内には面白い企業も多いのでもっと知ってもらおうと、市役所は「オープンカンパニー」という事業所の見学ツアーを行っています。学生が心に残るように「働いている人」にスポットを当て、どんな思いで働いているのか、舞鶴になぜ戻ってきたのかなどを話してもらっています。

 

舞鶴商工会議所 商業部会 副部会長 志摩 幹一郎さん(株式会社ウッディーハウス)

 

その受け入れの際に志摩さんが大事にしていることは、「社長が説明するのではなく、社員の方々が説明をすること」。

志摩さん「自分たちが日々行っている仕事を第三者目線でまとめて話すというお題にも、社員教育やスタッフ自身の勉強にもつながります。アウトプットをする過程で頭が整理されるし、従業員(スタッフ)も見て、見られて、「舞鶴の人たちに教えているんだ」というプライドを持ってもらい、モチベーションをあげてもらうためもあって引き受けています。社員に光を当てる良い機会になっています」

デジタルは手段

久下さんは、企業向けセミナー登壇を打診された当初、セミナーでうたう「デジタルマーケティング」という言葉があまりピンときていなかったそうですが、小田垣から、「久下さんが実践されていることすべてがデジタルマーケティングなんですよ」とセミナーの意図を改めてお伝えしたところ、点と点がつながり納得してくださいました。

キクヅルさんが取り扱うのは、ウェディングドレスや高級留め袖などの高価な衣装であるため、ネットショップだけではなく、実物を見たいと言われることも多く、かつて関東圏ではイベントスペースを借りての試着会を定期的に行っていました。実物を見たいお客様に向けて、舞鶴にいながらインターネット上で情報を発信し、関東圏の試着会に来ていただくことに取り組んでいらっしゃいました。現在は東京の青山に実店舗を構え、引き続き試着に来ていただけるように情報を発信されています。

「こうした経験から、舞鶴にいながらでもネットビジネスができるというひとつのスタイルができた」と体験談を交えて教えていただきました。

デジタル活用の前提には「ビジネス」がある

久下さんが実践されていることは他にもあります。
デジタル活用の前提として、「自分のビジネス商材が何か、誰を喜ばせるのか、誰のための商材なのか、その対価がいくらなのか、重要なことをしっかり知る」ことを実践されていることです。デジタルツールは、ともすればテクニック論に目が行きがちだからこそ大切なことです。

例えば、「ふくよかな花嫁さん」専用のインスタの運営をされているのは東京の実店舗を任せている50代の女性店長の方とのことですが、とあるインスタのリール投稿は100万回再生を突破しているくらい話題になっているそうです。
インスタをやったことがない方だったとのことでしたが、そこは重要ではないと久下さんは教えてくださいました。

久下さん「これはインスタを触ったことがあるない、デジタル初心者だからではなく、お客様への愛があるから、ここまでインスタのリールの再生回数が伸びたと思っています。ただ、うちの商品の説明をするのではなく、お客様を本当に幸せにしたい、喜んでいる姿を共有したいという想いが、インスタ投稿に表れた結果です」

販売導線も、インスタ集客からネットショップで購入の流れが多いそうです。

ふくよかな方専用の衣装自体も「ただ着れますよ」ではなく、ふくよかな方が着るから可愛い襟元フリルが際立ったり、裾広がりやカッティングのデザインでスタイルよく見えたりするなど、「よりかわいく見せる衣装」を提案しているそうです。

「問題解決とエモーションのミックスが最強なのではと思っている」と教えていただきました。

しっかり顧客を見て発信を行うことで、口コミが増えて、評判を見た顧客がさらに増えるということです。年齢とか得意不得意といったことは関係ない、顧客への思いをツールとして活用する手段が「デジタルマーケティング」という考え方に共感しました。

市役所と地元企業が「連携しやすい」環境

舞鶴市産業振興部 産業活力課長である後さんは、舞鶴市として何ができるかがわからず「企業の人の考えやニーズを知りたい」と、商業部会のセミナーや勉強会に積極的に顔を出していらっしゃいました。

左の方が、舞鶴市産業振興部産業活力課 課長の後 厚史さん。Vol.1に引き続きお話を伺いました

 

後さん「市内の事業所のニーズをつかんでから市の政策的に事業を考えたいと思っています。積極的かつ前向きに活動されている商業部会のニーズを把握することで、効率的に情報を掴めます。久下さんと志摩さんは、自社のことだけでなく、舞鶴全体の発展を考えて、貴重なご意見をいただけるので、とてもありがたいです」

商業部会が積極的に活動されていることで、出席しやすいとも仰っていました。

ネットビジネスのノウハウシェアの取り組みをしていたのを知り、市としてなにかできないかと考え、ネットビジネス勉強会のお手伝いをしたい思いで、舞鶴市主催「企業向けデジタルマーケティングセミナー」の企画を立ち上げられました。

市役所の産業労働部門と、地元企業が良い関係性を築き、さらに地元に積極的・活発な商業部会があることで、まち全体の活性化にもつなげていけます。

今後の展望

最後に今後の展望についてお聞きしました。

「ネットショップのまいづる」に向けて

「ネットショップ(EC)運営勉強会」は初心者向けに展開していますが、その初心者向けの取り組みを継続しつつも、ネットショップやネットビジネスに本気で取り組む人を集めて、「ネットショップのまいづる(ネットショップの事業者が多数いて有名な舞鶴)」にしたいという展望をお話しいただきました。

久下さん「袴の試着会など場作りをして、お客様に来ていただいて、袴を着てお写真を撮って記録にも残して。このような一連の流れがインターネットのビジネスとして成立しており、舞鶴にいながらビジネスができるというスタイルができたと思っています。
商品をインターネットに載せれば売れるというものではないので、場づくりも大事です。そして発信するという部分をワンセットにして大事だとお伝えしていきたいです

また、それに向けて、ネットビジネスをやっている方が引き寄せられるようなまちになればという展望も教えていただきました。デジタルでの事業展開で成功されている方々がいらっしゃる土壌は、来やすい理由にもなります。

志摩さん「我々のようなネットビジネスを行う事業者が、溶け込みやすいようにサポートしたらより活性化するのではとも思います。商圏は全国全世界だから舞鶴でもやれるはず。「舞鶴赤れんがパーク」にはコワーキングスペース・シェアオフィスがあるので、サテライトオフィスとして使ってもらったり。舞鶴に来てもらいやすく、戻ってきやすくなればと思います」

舞鶴のランドマーク「舞鶴赤れんがパーク」はウッディーハウスさんが運営。この中にコワーキングスペース・シェアオフィスが入居しています

 

「舞鶴を盛り上げたい」思い

舞鶴には「自分たちで舞鶴を盛り上げていこう」と考えている企業が多いそうです。
競合がいても、「外の人を呼ぼう」と思っている人も多く、地域貢献したい、「舞鶴をもっとよくしよう」という思いが相乗効果になっています。

先述の「オープンカンパニー」の取り組みにより、「舞鶴で働く」選択肢を舞鶴から巣立つ前に考えてもらうための情報提供を、市役所としても行っています。
こうした舞鶴市の企業で働く姿や活躍している姿を身近に感じることで、中学生や高校生が未来の職業選択の一つとして、舞鶴市にいながら全国・全世界へ向けて働ける企業もあるんだと知ってもらい、実際に就職したいと希望する学生も出てきているようです。

誰かの動きや声が、違う誰かの動きや声を喚起し、いろんなところからうねりが出て、さらに盛り上がっているという好循環を生んでいます。この盛り上がりは、デジタルが掛け合わさっているから生まれている側面もあるとおっしゃっていました。

商業部会のオープンで継続的な取り組みと、市役所との連携

今回は、商業部会の部会長・副部会長を務めるお二人にお話をお聞きしました。デジタル先進企業として最前線でビジネスをされ、かつ舞鶴を盛り上げるため勉強会・オープンカンパニーなどを通じた知見のシェアにも取り組み、これらに対しオープンマインドかつ柔軟に対応されていることなどが、「デジタルマーケティング講座」成功の土壌につながっているのだと感じました。
「ネットショップのまいづる」という展望も非常に刺激的で、商圏が全国全世界、ある意味「どこでやってもよい」ならば、先進企業があり土壌が整っている舞鶴を選びやすい・戻りやすいと感じます。

さらに、商業部会という活発な組織があることで、市役所と民間企業の連携が加速していくことも知ることができました。

デジタルマーケティングというと、ともすればテクニックに寄った話になりがちですが、今回お二方に取材してわかったのは「共感」を大事にしながら「商売として顧客にへそをむけている」ということです。商売するということ自体の根っこがあり、そこに対してデジタルを活用しているだけなのです。

市役所の取り組みや商業部会(民間)の取り組みが花開きつつ、うねりができつつあることを肌で感じる取材でした。ノヴィータが関与しているデジタルマーケティング講座などは「そのかけはしを渡している」にすぎません。

デジタルは手段。根っこにある関係者の「舞鶴をもっとよくしよう」の思いと、行動の継続が何よりも大切なのだと思いました。

次回は、市民向け「デジタルマーケティング講座」の運営にあたって様々サポートいただいたWeb制作会社、株式会社epual 田中さんのインタビュー記事です。田中さんが運営されている地元密着のWebメディア「舞鶴なび」の活動もふまえて、舞鶴にある取り組みをさらに深堀りしていきます。

 

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