こんにちは。今年、ノヴィータに新卒で入社しました小形です。
Webソリューション部で、アシスタントディレクターとしてディレクションについて日々学んでいます。
今回は、新卒研修の一環として取材記事を作成することになり、先輩社員3名にインタビューをさせていただきました。
この記事では、取材でお聞きした「Webディレクターにとって大切なこと、心掛けていること」について書いていきます。このテーマにした理由は、Webディレクターにとって大切なことを知って業務を行っていきたいと思ったからです。そのため、インタビュイーとしてWebディレクターをされているWebソリューション部の先輩にお話をお聞きしたいと考え、取材をさせていただきました。
- Webディレクターについて知る
- Webディレクターとって大切なことを考える
- 編集・発信を体験する
上記を目的として、Webソリューション部の先輩である、藤村さん、岩﨑さん、鈴木さんに取材をしました。
ノヴィータのWebディレクターについて
今回お話をお聞きした、藤村さん、岩﨑さん、鈴木さんはそれぞれ入社の背景が異なりますので、お一人ずつご紹介させていただきます。
藤村さんは、大学時代に就職活動をしていたときに、友人の紹介で、ノヴィータの代表取締役会長である小田垣さんに出会ったことが入社のきっかけとなりました。会って早々にノヴィータへの入社を勧められましたが、就職活動中ということもありすぐには返事をすることができませんでした。当時ノヴィータにはインターン制度があり、どういう会社なのかを知りたいという気持ちと、就職活動をするうえでも自身の経験になるはずという考えからインターンをスタートしました。約1年間のインターンを続けるなかで、どんな人が働いているのかを少しずつ知り、ノヴィータという組織に興味を持ち、最終的に入社を決めたとのことです。
岩﨑さんは、就職活動の自己分析で「人のためになにかすることが好き、人の役に立つことが好き」ということがわかったそうです。また美術大学出身というのもあり制作系でダイレクトに人の役に立つものは何かというのを考えたときに、「Webサイトは会社の顔になるもの」「コンバージョンに直結して結果が出ることで相手が喜ぶ、相手のためになるもの」と感じたそうです。その考えをもとにWebディレクターが自分に合うと思って目指し、ノヴィータに新卒で入社されました。
鈴木さんは、専門学校でWeb制作について勉強されていました。HTMLのコーディングについて学び、Web制作が楽しいと感じ、これを仕事にしたいと思って、前職でWeb制作の会社に入社。そこではメインでHTMLコーダーをされていて、「もっと上流工程で案件や現場全体を回すような仕事をしたい」「ディレクターやディレクションの部分で注力してみたい」と思い、ノヴィータに転職。ノヴィータへの入社で3社目ということでキャリア入社になります。
Webディレクターにとって大切なこと
Webディレクターが心がけていることや大切なこと、スキルアップについて先輩方に聞いていくうちに、Webディレクターにとって大切なことは4つに集約されるということに気づきました。
- 行動に移す
- わからないことをつぶす
- 先回りをする
- 当事者意識を持つ
以上4つを紹介していきます。
1 行動に移す
Webディレクターについてや、ノヴィータの業務について学んでいくときに、本やサイトなどを使用して知識を蓄えていくことも大事ですが、実務ベースでわからない箇所を調べたり、実際にプライベートでディレクションを行ってみたりすると良いことを知りました。
例えば、岩﨑さんはプライベートで、大学時代のご友人と一緒にアート制作やWebサイト制作のチームを作り、その中でディレクションを行っています。岩﨑さんはプライベートでの経験を、ノヴィータでの業務に活かせればとおっしゃっていました。
もっと手軽にディレクションを行う方法だと、日々の生活でディレクションをしてみることや旅行の計画を立ててみるということでディレクション力を養うことができると教わりました。
岩﨑さんが、そのプライベートの時間は武者修行のように考えているとおっしゃっていて、経験を積んでいくために行動に移すことは大切なんだなと知りました。
人によって勉強の仕方で合う、合わないはありますが、本を読んだり、サイトを見たりして勉強すること(インプット)を行うことに加え、行動に移すこと(アウトプット)が大切だとわかりました。
私も旅行をする際は、飛行機、新幹線のような交通手段やホテルの予約をしたり、その日に何をするかという計画を立てるタイプなので、そういった部分でディレクション力が身についてくるのかなとお話を聞いていて思いました。
2 わからないことをつぶす
Webディレクターがディレクションを行う業務に対して理解度が低い状態であると、うまくデザイナーさんやコーダーさんに依頼をすることができず、制作が終わった後にお客様から求められていたものと違うものを作ってしまう恐れがあり、自分以外の人に迷惑をかけてしまいます。
そのため、わからないことをそのまま放置しないことが大切です。
わからないことがあったらすぐに自分で調べてみて、それでも分からなければ先輩に聞くことが良いと教わりました。質問をすることで先輩方の時間を取ってしまいますが、わからないままにして大きなトラブルを引き起こすよりも迷惑をかけずにすみます。
また、デザインのことだったらデザイナーさん、コーディングのことだったらコーダーさんに直接聞いてわからないことを無くしていけます。
トラブルを引き起こさないためにも、わからないことをつぶしていくのは大切で、そのためにすぐに調べる習慣をつけることが、手っ取り早いと思います。そのままにしておくと、何がわからないと思ったのかすら忘れて放置してしまうので、知らない単語やわからないことは、その場ですぐ調べていくことで改善していけると考えます。
3 先回りする
Webディレクターはお客様やデザイナーさん、コーダーさんとの間で橋渡しを行う役割を持っています。もし、Webディレクターが止まったら、その案件自体が止まってしまいます。先回りをしていないと案件が止まりかねないので一緒に働く方やお客様に迷惑をかけてしまいます。それを回避するために先回りして行動することが重要になってきます。
先回りをするためには、内容を整理して理解することが必要になってくるので、自分自身で言語化してみたり、お客様や制作チームにどう伝えたらわかりやすいかということも気を付けたりする必要があります。
鈴木さんは、「何を、いつまでに、どのように」と具体的に分解し、整理をしてから依頼するように心がけていらっしゃいます。
また、Slackを使って仕事の依頼をする際に、書いてあることが視覚的に分かりやすいように気を付けているそうです。
例えば、案件名やお仕事の内容ごとにコードブロックに分けることで、ただ箇条書きで案件内容を共有するよりもわかりやすくなります。
さらに、文章内に「!」を多めに使うことによってテキストがやわらかい印象になるため、送信相手に不必要な緊張を引き起こさないように工夫されています。
依頼される人にとって必要な情報を先回りして共有すること、共有する情報を整理することで、必要な情報を相手にお渡しできるので先回りをするのは大事だと知ることができました。
お話をお聞きしていて、先回りをすることは料理をすることに例えられるなと思いました。鍋を煮込んでいるうちに洗い物をしたり、食器を用意したりと同時進行で行うことが多いので、似ているところがあると考えます。
4 当事者意識を持つ
3でもお伝えしましたが、Webディレクターはお客様と制作チームの間に立つ役割です。
そのため、クライアントには、ヒアリングやメールでなるべく内容が分かりやすいように伝えています。
また、社内においては制作チームが円滑に作業を行えるように必要な情報を嚙み砕いて、いかに相手が動きやすくなるかを考えることが大切です。
自分が依頼されたときに、渡された情報で正確に業務を行えるかを考えて、常に当事者意識を持つことが大事だと知りました。
藤村さんは、技術者ではないから実装方法を知らないままで良いとせずに、方法はわからなくても実装しようとしている内容を理解できるようにしたことで、業務を依頼する相手への理解を深めていらっしゃいます。
岩﨑さんが入社時、先輩から「自分の恋人や大切な人と接するようにお仕事をすると、自分が最大限寄り添って相手のことを考えて仕事ができる」と教えてもらったそうです。
実装の仕方はわからなくとも、相手の仕事を理解して相手の目線で考えるという思いやりを持つことは大事だと気づくことができました。私も実装の仕方はわからないので、どうやったら当事者意識を持てるのかと悩んでいましたが、藤村さんのように作業の方法を理解し、岩﨑さんのように思いやりの心を持って制作チームの業務を理解していきたいと思います。
相手を理解しようとしたり、大切にしようとしたりすると、相手の気持ちになって行動することができるので、当事者意識を持つことが重要だと考えます。
Webディレクターは個での仕事ではなく、必ず相手が存在し、間に立つ職種なので、みんなで作り上げているからこそ相手への思いやりという気持ちや心がけが大切であるということがわかりました。
大切なことを知って
今回、取材をする前に、Webディレクターにとって何が大切かを予想してからインタビューに臨んでいました。予想していたものは、「進行管理能力、止まらないこと、当事者意識を持つこと」の3つです。
今回、取材してわかったWebディレクターにとって大切なこととは、「行動に移す、わからないことをつぶす、先回りをする、当事者意識を持つ」でした。
当事者意識を持つことがWebディレクターにとって大切なことだと考えていたのでこれはあたっていました。また、先回りをすることは止まらないことと近い意味合いだと考えられ、予想と重なりました。
進行管理能力では、お客様と制作チームの間で管理をしていくことだと考えていたので、制作物を作ってもらったり、素材を用意してもらったりといった相手に動いてもらうことが中心で、自分から動くことは少ないと思っていました。しかし、実際には相手が動きやすくなるようにすること、具体的には、Webディレクターである自分から前もって行動することが必要だと明らかになりました。
気持ちよく相手に動いてもらうためにも、Webディレクターにとってわからないことがあるならつぶしていくのが大切というのも、私の予想していた内容と違っていて新しい発見となりました。
予想とあっていたものもありますが、新しく知ったものもあったので、今回お話をお聞きできて大変勉強になりました。
取材をしているときに、相手ありきのお仕事であるため依頼する際に気を付けているということが点と点が線で繋がることがあったので、Webディレクションで重要な考え方について深く触れることができたなと実感しています。
取材中にたくさんのアドバイスをいただいたので、上記の4つを念頭に置いてトライして、業務を行っていきたいと思います。
今回はお時間をいただき、取材を受けていただきありがとうございました。