NOVILOG

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「できない」を「できる」に変える、成長の法則

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こんにちは、ノヴィータ会長の小田垣です。
前回は個人と会社の成長についてお話しました。
連載最終回、今日は「成長の法則」についてお話します。 

親が子供の視点を持てないでどうする!!??

僕のうちには3人の子供がいる。小学校高学年、低学年、そして乳幼児。全員男子。

乳幼児の成長は速い。ついこの間までハイハイをしていたかと思ったら、今はもう靴を履いて歩き回っている。
それと比べると最近の次男は、本人には悪いけれども「成長が速い」とは言いにくい……毎日毎日母親から注意されている。「お風呂上がったらすぐにパジャマを着て!」って。
これ、何が辛いかって、言われている本人も辛いのはもちろんのこと、言っている母親の方も大変!(会社でも同じことが言える。注意し続ける上司も大変!)

そんな風に毎日しつこく指摘され続ければ、次男も今の長男のように、風呂上がりに自然とパジャマを着られるようになるのだろうか。見ていて正直不安だ。
妻は僕と違って思いのほか、心配していない。先例である長男はパジャマをスムーズに着るようになっているし、自分の教育の結果そうなったことを知っているから。僕とは経験量が違う。
妻と比べたら僕なんて、店員に薦められるがまま膨大な量の赤ちゃん用品を買ってしまうジョセフのようなものだ(流石にあそこまで何も分からないわけではないけれど……)

 さて、子供に何かを習慣づけさせるために、妻がやっている手順を2つの視点に分けて、歯磨きを例に説明するとこんな感じ。

<子供視点>

  1. 赤ちゃんのうちは歯磨きはできないから、甘い歯磨き粉を使って親が磨いてくれる。
  2. 自分で歯磨きできるようになってもしばらく仕上げは親がやってくれるけれども、いずれ1人でも一応できるようになってくる。
  3. しばらくは親から言われないとやらないけれど、「やらないと気持ち悪い」ということに気付き、自分からやるようになる。

 <親視点>

  1. 「赤ちゃんのうちは自分で歯磨きできないのは当たり前」だと親は知っている。
  2. しばらくは親による仕上げ磨きが必要なのは続くけれども、いずれ自分で歯磨きできるようになるということを、親は分かってくる。特に2人目、3人目ともなれば。
  3. 実行する前は不安に感じることもあるが、まずはやってあげて、次は自分でやらせてみる。あとはそれを継続できるよう、環境を整えてあげればいい。

学校でも会社でもどこでも、こんな風に少しずつ自分の能力の段階に合わせて手伝ってくれる人がいつもいてくれたらいいのだけれど、なかなかそうはいかない。

 

重要なのは「できるようになってみれば、なんてことないことなんだ」と理解すること
たとえば今これを読んでいるあなたが、何か「辛いなぁ」って感じることがあったら、それは、何かが「できないから辛い」と感じてるんじゃないだろうか。
もしそれが「できたら」、辛い気持ちは消えるんじゃない?  
でも「できるようになる」ために、イチから歯磨きを手伝ってくれる親みたいな存在はそうそういない。
「できるようになる」ためにはまず、「何事も、1人でイチから始めるのは難しい」って理解することもまず必要だ。 

そして、ここからが一番大事。
できないことをできるようにしたい時、ペースメーカー役をしてくれる人がいると成功率がすごく上がる。そう、歯磨きを習慣づけてくれる親のように。
人材育成で出てくるこの手の横文字というと、メンターなんかが定番だと思うんだけど、メンターだとまたちょっと違う。
医療機器ではなくて、マラソンの時に選手を引っ張る役目をするペースメーカー。
人を育てる時、「できないをできるようにしたい」時に、このペースメーカー役が一定の期間、定型文を投げかけてくれるだけでも効果があると僕は思う。

歯磨きだったら、どうやったら磨けるのか、基本さえ分かれば、後は本人の「めんどくさい」気持ちとの戦いとなる。
上手なペースメーカーは「歯を磨きなさい」とは言わず、うまいこと「めんどくさい」を消し去ってくれる魔法をかけてくれる。 

多くの人は、大人になった今となっては「ちゃんと歯を磨いてきてるんだ!すごい!!」って言われても嬉しくないんだろうと思う。
でも僕は、最近なら今でも「きちんと手洗いとうがいを(めんどくさいけど)しっかりしてますよ」って言うとちょっと褒められるし、褒められると単純に嬉しい。
子供っぽさを恥ずかしがらずにあえて言うと、「めんどくさい」に打ち勝っていることが誇らしい。たとえ手洗いやうがいができることが「当たり前」であっても。
ここで子育てからビジネスの話に移ろう。

言語化するとあらわになってしまうマズイこと

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僕がかつて、ノヴィータの経営を現社長に引き継ぐにあたり最初に取り組んだことは会社のブランディングだった。

まず会社の文化を言語化するところから始めようとするものの、僕と創業メンバーの挙げる共通項をただ言葉にしてみてもしっくり来ない。それどころか、僕自身がごまかして隠しておきたいと思っていたところがたくさん露わになってしまって苦しかった。

 一人では難しいと分かっていたからセンスある広報経験者を採用できたのは幸いだったし、諦めず、何度何度も、無心にトライし続けてくれる存在だったから頑張れた。
ペースメーカー、または伴走者というべきか。
そして、とにかく共に走り続けてくれる仲間がいてくれて、本当によかった
(創業メンバーはもともと友達だったからかなり甘えていました。今でも付き合ってくれているみんな、現顧問、いつもありがとう)

 さて、もともと言葉が無いところには、明確な共有や同意もない。言語化されていないのだから、共有や同意ができるはずもない。ただぼんやりとした仲間意識があるだけだ。
ブランディングのため、その意識を言語化していくと、並行して文章や図版が生まれやすくなっていく。文章や図版があるといろいろな判断をする助けになって、すごく気が楽になる。
こうやって少しずつブランディングを進めていって(もちろん他の分野での引き継ぎもいろいろやった)現社長へバトンタッチが完了してから今年で5年が経過した。
たかが5年、されど5年。
この時の言語化作業は僕の血肉となり、今も大いに役立っている。
ちなみに、これはブランディングとはまた違って、社内コミュニケーションの話になるんだけど、「自分が嫌われてるんじゃないか?」って思いがちな部長や社長、リーダー職の人は下記のような手順を踏んでみると精神衛生上も良く作用すると思う。

 <社内コミュニケーションでモヤモヤを抱えないために>

  1. 普段の考えや思いを言葉にしていないなら、まず言葉にする、文章にしてみるのが大事だ。文章にするより話すほうが得意なら、動画という手段もある。
  2. きちんと推敲なり編集なりして形を整えたら、適切なタイミングで相手に伝える。
  3. 伝えた後に相手と向き合った時、話を聞くつもりで臨んだのにいつの間にか自分が話していることに気付けたら、まず黙らなければならない。相手も主張があって話しているはず。
  4. 定期的に1〜3を実行し忘れないように、自分以外の誰かにペースメーカー役をしてもらう。

 僕は会長になった今でも、いずれ上手くできるようになることを願って、少しずつ、少しずつ、自分の思いを言葉にし続けている。まだ泳げない子供がバタ足の練習をするように、愚直に、コツコツと。
今読んでもらっているこの文章も、その過程で出てきたものの一つだ。

 会社を成長させるためには、個人にも成長してもらわなくてはならない。もちろん、僕自身も成長しなければ取り残される

 「今はできないこと」というのは、いずれできるようになるまでの「前段階」であって、練習していくうちに自然とある程度まではできるようになるはずだ。
できないから辛い。でも、できたら楽しい。       
「できない時」はできるようになるまでの通過点だと、みんなに知ってもらいたい。
辛い時を乗り越えて、こっち側に来たら楽しいんだよ。
どうしても辛かったらペースメーカー役を誰かに頼むとか、もちろん人に助けを求めてもいい
それでもやっぱり「できない時」は辛くて投げ出しそうになるんだけど、そこで投げ出すか踏みとどまるかを選べるようになってから、僕の人生はまた一つ変わったと思う。

これが「成長の法則」だと僕は考えている。

<連載最終回に寄せて>

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3回に分けて、日々思うことの一端をご紹介しました。 
試行錯誤の採用活動、社員も会社も切磋琢磨することの大事さ、育成における伴走の重要性……この連載を通してお伝えした僕の経験、考えの多くが、いまのノヴィータの社風にはあらわれている。
この文化に染まっていってくれるように、染まりたいって思う人を集めることが採用活動だ。布教だ。
ただ文化というのは変わっていくものだし、この文化が社会に受け入れられ続けるように、寄り添い、支援して、変化(成長)していくのは人だ
この文化が合わなくなって辞めていったりするのは、本人の権利。職業選択の自由だ。

 

人の成長が止まることのないように、会社の成長も止まることはない。
人の成長に生かされているのが会社で、会社は人を成長させるための装置であり仕組みだ。
社員だけでなく会社も成長しなければいけないと話したけれども、主役はやっぱり社員、人の方だと思う。
その前提のもと、互いに高め合っていくのが理想的だ

 

この流れは、僕にとって歯磨きしなくちゃならないくらいに当然のことのように思える。
けれども、もちろん会社がなかなか望む方向に進まなかったり、人になかなか上手く説明できなかったりして悔しく思うこともある。
だから今日もペースメーカーになったりなってもらったり、言語化したりして「できない」を「できる」に近づけていく。
会社という「可能性の塊」のすぐ近くで、みんなに成長の楽しさを感じてもらいたくて、僕は僕にできることをやっていく。

 

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